第二種衛生管理者の過去問
令和4年4月公表
労働生理 問21

1 .〇

正しい記述です。

呼吸筋が収縮と弛緩を繰り返し、肺を動かすことによって呼吸をすることができます。

2 .〇

正しい記述です。

横隔膜が下がることで胸郭内容積が増し、内圧が低くなります。

この過程で体内へ入り込む空気が吸気となります。

3 .〇

正しい記述です。

対して内呼吸は、細胞組織と血液の間で行われるガス交換のことを言います。　

4 .〇

正しい記述です。

なお呼吸数は、運動や食事などによって増加することも覚えておくと良いでしょう。

5 .×

呼吸中枢は脳幹の延髄にあるため、誤りです。

間脳の視床下部が司るのは生命維持に重要な体温調節機能などです。

正解は5です。

呼吸のリズムをコントロールしているのは、脳幹の延髄です。

間脳の視床下部ではありません。

その他の選択肢については、以下の通りです。

1.正しい記述です。

呼吸運動は、横隔膜、肋間筋などの呼吸筋が収縮と弛緩をすることにより行われます。

2.正しい記述です。

吸気は、胸郭内容積が増しその内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込みます。

3.正しい記述です。

外呼吸とは、肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を指します。

4.正しい記述です。通常の呼吸数は１分間に16～20回です。

また、成人の安静時の１回呼吸量は約500mLです。

５が答えの選択肢になります。

　１：正

　　記載のとおりです。

　２：正

　　記載のとおりです。

　３：正

　　記載のとおりです。組織でのガス交換は、「内呼吸」です。

　４：正

　　記載のとおりです。

　５：誤

　　呼吸中枢は、「延髄」です。

中学校の理科の「生物の体のつくりとはたらき」、高校の生物基礎、生物の教科書や、副教材にも記載されている内容です。

中学・高校の教科書等をお持ちの方は、目を通しておいた方がよいです。

※出版社によっては、記載表現が異なっていたり、記載されていないこともあります。