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第二種衛生管理者の過去問 令和4年10月公表 労働衛生 問3

問題

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暑熱環境の程度を示すWBGTに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
   1 .
WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表される。
   2 .
日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出される。
   3 .
WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断される。
   4 .
WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。
   5 .
WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。
( 第二種 衛生管理者試験 令和4年10月公表 労働衛生 問3 )
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この過去問の解説 (3件)

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労働環境において温度と湿度の管理は、熱中症などにかからないようにする大事な管理項目です。この問題では、WBGTが問題のポイントです。

WBGTは熱中症を予防することを目的とした暑さ指数です。暑さ指数は体の熱収支に与える影響への評価指標で、湿度・ふく射(放射)・気温・風速を取り入れた温度指標です。作業場にWBGT指数計を設置して熱中症管理を行う方法もあります。

WBGT基準値を超える場合には、熱中症が発生するリスクが高まる可能性があり、熱中症の予防対策の実施が重要です。

WBGTは日射がある場合とない場合の2種類の値があって、それぞれ計算式が違います。

日射が無い場合は、

WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度

日射がある場合は、

WBGT値=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×気温(乾球温度)

です。

WBGT値を使用する際の注意事項として、次の2点があります。

➀ 着用する衣類によって、着衣補正値を加える必要があること。

② 健康な人を基準にして、ばく露されてもほとんどの人が有害な影響を受けないレベルに相当するするように設定されていること。

WBGT基準値の区分を表すと次のようになります。

(表1-1)

区分    身体作業          暑熱順化者の   非暑熱順化者の

                    WBGT基準値℃  WBGT基準値℃

 0   安静、楽な座位          33        32

 1   低代謝率、軽い手作業       30        29

 2   中程度代謝率、継続的手作業    28        26

 3   高代謝率、重量物の運搬      26        23

 4   極高代謝率、非常に激しい作業   25        20

選択肢1. WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表される。

× WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素ではなく、ふく射(放射)を加えた4つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表されます。

選択肢2. 日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出される。

〇 日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出されます。

選択肢3. WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断される。

〇 WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断されます。

選択肢4. WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。

〇 WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となります。(表1-1参照)

選択肢5. WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。

〇 WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となります。(表1-1参照)

まとめ

働いていると周囲の熱が上がっても、温度感覚の変化に気付かないことがあります。その結果、熱中症を発症して、労働災害に発展しかねません。作業現場に環境を測定してWBGT値で健康管理を行う方法もあります。温熱管理についてWBGTは最近出題された分野ですので、今後も出題される可能性があります。

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7

WBGTとは、Wet Bulb Globe Temperatureの頭文字で、暑さ指数のこと。

労働における暑熱環境の評価指標としても使用されています。

選択肢1. WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表される。

誤りです。

WBGTは気温、湿度、輻射熱、気流の4つの要素を考慮して総合的に評価します。

輻射熱(ふくしゃねつ)とは、放射熱とも呼ばれ、遠赤外線の熱線によって伝わる熱のことです。

WBGTは気温と同じ℃で表されます。

選択肢2. 日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出される。

設問の通りです。

日射(屋外で太陽照射)がある場合のWBGT値の計算式は

0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度(気温)

です。

選択肢3. WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断される。

設問の通りです。

WBGTには基準値が定められています。熱中症のリスク評価指標として作業の負荷に応じた基準値が示されており、基準値を超えることで熱中症のリスクが高まります。

選択肢4. WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。

WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となっています。

例えば、室内でデスクワークをする人(負荷が小さい)と屋外で肉体労働をする人(負荷が大きい)では、熱中症リスクが異なります。そのため基準値も異なるのです。

選択肢5. WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。

設問の通りです。

暑熱順化者(暑さに慣れた人)と非暑熱順化者(暑さに慣れていない人)では、暑熱順化者のWBGT基準値のほうが大きい値となります。

暑さに慣れていない人のほうがより熱中症になりやすいので、非暑熱順化者の基準値は暑熱順化者のものよりも小さくなります。

まとめ

労働環境において、労働者が受ける暑熱による影響を測定するためにもWBGTは重要なもので、問題にも出されます。

よく整理して覚えておきましょう。

3

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、

熱中症を予防することを目的として考えられたもので、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標です。

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. WBGTは、気温、湿度及び気流の三つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表される。

誤りです。

文中の「気流」の部分が誤りで正しくは「輻射熱」または「放射熱」です。

「輻射熱」「放射熱」とは、離れた物体間において赤外線を介して伝わる熱のことを指します。

選択肢2. 日射がある場合のWBGT値は、自然湿球温度、黒球温度及び気温(乾球温度)の値から算出される。

正しいです。文のとおりです。

選択肢3. WBGTには、基準値が定められており、WBGT値がWBGT基準値を超えている場合は、熱中症にかかるリスクが高まっていると判断される。

正しいです。文のとおりです。

選択肢4. WBGT基準値は、身体に対する負荷が大きな作業の方が、負荷が小さな作業より小さな値となる。

正しいです。文のとおりです。

選択肢5. WBGT基準値は、暑熱順化者に用いる値の方が、暑熱非順化者に用いる値より大きな値となる。

正しいです。文のとおりです。

まとめ

WBGTに関しては、環境省の『熱中症予防情報サイト』にわかりやすく書かれています。

参照:https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

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