第二種衛生管理者の過去問
令和4年10月公表
労働生理 問8
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問題
第二種 衛生管理者試験 令和4年10月公表 労働生理 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 血液は、血漿(しょう)成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。
- 血漿(しょう)中の蛋(たん)白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
- 白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。
- 血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。
- 血液の凝固は、血漿(しょう)中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。
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この過去問の解説 (4件)
01
血液については血液の種類と機能を覚えれば、得点に直結する知識問題が多く出るようです。過去問で何題か学習すれば、大体の知識が身に付くのではないでしょうか。
〇 血液は、液体成分と有形性分に分類でき、液体成分は血漿と呼ばれます。血漿は肝臓で作られ、血液の約55%あり、栄養素・抗体・ホルモンなどが運ばれます。
〇 血漿にはタンパク質が含まれ、血液中の物質運搬や浸透圧の維持するアルブミン、免疫に関する抗体機能などの役割も担うグロブリン、血液の凝固に関係するフィブリノーゲンなどのタンパク質があります。
〇 正しいです。
× 血小板ではなく白血球です。
白血球は抗体を生み出すBリンパ球と、細菌や異物を攻撃するTリンパ球があり、免疫反応に関わる成分です。
白血球の成分のリンパ球は、白血球の30%を占めていて、寿命は3,4日程度です。
〇 血漿中の水溶性たんぱく質フィブリノーゲンが不溶性のフィビリンに変化する現象を凝固と言い、出血した血液が固まる現象です。
<参考>
血液の有形成分
・有形性分は、赤血球・白血球・血小板から成り立っています。
・赤血球のヘモグロビンは酸素を組織に供給し、血液の容積に対する相対容積をヘマトクリットと言います。
・赤血球は骨髄中で産出され、120日程度の寿命を持ちますが、白血球よりは長く存在します。
・血小板は、止血作用の機能があり、血液が血管外に出るとすぐに血小板を包む膜が破れ、血液凝固を促進します。
凝集
・任意の2種類の血液を混合させると、赤血球が凝集反応を起こすことがあります。片方の赤血球中にある凝集原と他方の血清中の凝集素の間で起こります。赤血球が集まる現象を血液の凝集と言います。
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02
血液および血球の役割、はたらきに関する問題です。
Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、免疫反応に関与しているものは白血球です。
よって、誤った選択肢です。
労働生理は全般的に出題パターンがある程度決まっています。
過去問をしっかりとやり込むことが一番の対策です。
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03
血液の成分とその働きに関する問題です。
では、選択肢をみていきましょう。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
白血球は顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、単球、
リンパ球(Bリンパ球、Tリンパ球、NK細胞)に分けられます。
誤りです。
文中の「血小板」の部分が誤りで、正しくは「白血球」です。
正しいです。文のとおりです。
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04
血液の成分と働きに関する問題です。
衛生管理者試験では頻出問題です。
血液は、液体成分である血漿(しょう)と有形成分である血球(赤血球、白血球、血小板)からなっています。血液の約 55 %は血漿、残りの約 45 %は有形成分です。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液浸透圧の維持に関与します。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
なお、血漿中の蛋白質のうち、グロブリンは免疫物質の抗体を含んでいます。
白血球のうち、好中球は、主に生体内に侵入してきた細菌や異物を貪食分解し、感染を防ぐ役割をしています。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
なお、好中球は、白血球中の約5割を占めています。
白血球の一種であるリンパ球には、細菌や異物を認識し攻撃するTリンパ球と抗体を産生するBリンパ球などがあり、免疫反応に関与しています。血小板ではありません。
よって、本選択肢の内容は誤りです。
フィブリノーゲンからフィブリン・モノマーが作られ、それが重合してフィブリンとなります。血液の凝固反応とは、フィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象のことです。
よって、本選択肢の内容は正しいです。
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