第二種衛生管理者の過去問
令和5年4月公表
労働衛生 問9

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第二種 衛生管理者試験 令和5年4月公表 労働衛生 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

感染症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを日和見感染という。
  • 感染が成立しているが、症状が現れない状態が継続することを不顕性感染という。
  • 感染が成立し、症状が現れるまでの人をキャリアといい、感染したことに気付かずに病原体をばらまく感染源になることがある。
  • 感染源の人が咳(せき)やくしゃみをして、唾液などに混じった病原体が飛散することにより感染することを空気感染といい、インフルエンザや普通感冒の代表的な感染経路である。
  • インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行の原因となるのは、主として、A型及びB型である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

感染症に関する問題です、用語を整理して覚えてしまいましょう。

選択肢1. 人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを日和見感染という。

設問の通りです。

通常、健康な人には害のないような弱い細菌やウイルスなどにより感染をして発症することを日和見感染といいます。人間(宿主)の抵抗力が弱っている時に起こります。

選択肢2. 感染が成立しているが、症状が現れない状態が継続することを不顕性感染という。

設問の通りです。

不顕性感染の「顕」とは明らか、現れる、見えるという意味があります。

感染はしているけれども症状が現れない・明らかでない状態を不顕性感染と言います。

選択肢3. 感染が成立し、症状が現れるまでの人をキャリアといい、感染したことに気付かずに病原体をばらまく感染源になることがある。

設問の通りです。

キャリア(desease carrier)とは、感染しながら症状が現れることなく持続的に感染している状態の人のことを言います。本人は症状がないので自覚はしていませんが、体内に病原体を保有していることからばらまいて、他の人が感染をする可能性があります。

選択肢4. 感染源の人が咳(せき)やくしゃみをして、唾液などに混じった病原体が飛散することにより感染することを空気感染といい、インフルエンザや普通感冒の代表的な感染経路である。

誤りです。

×空気感染→〇飛沫感染

くしゃみなどをして病原体の混じった唾液などが周囲に飛び散り、その飛沫を近くにいる他の人が吸い込むことを「飛沫(ひまつ)」感染と言います。

空気感染とは、飛沫などによって空気中に漂う病原体を、その空気ごと吸い込んでしまうことです。

選択肢5. インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行の原因となるのは、主として、A型及びB型である。

設問の通りです。

インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3つの型があります。その中で流行的に広がるのはA型及びB型です。

参考になった数62

02

感染症に関しての問題です。

選択肢1. 人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを日和見感染という。

正しい選択肢です。

重度の免疫機能が低下している造血幹細胞移植をした患者や血液疾患の患者に起りやすいので注意が必要です。

選択肢2. 感染が成立しているが、症状が現れない状態が継続することを不顕性感染という。

正しい選択肢です。

症状が現れていないため、本人は感染に気付かず出歩くことがあるので注意が必要です。

選択肢3. 感染が成立し、症状が現れるまでの人をキャリアといい、感染したことに気付かずに病原体をばらまく感染源になることがある。

正しい選択肢です。

感染したことに気付かずに感染源になるため、本人に症状が現れる際は、すでに周囲に病原体をばらまいた後です。

選択肢4. 感染源の人が咳(せき)やくしゃみをして、唾液などに混じった病原体が飛散することにより感染することを空気感染といい、インフルエンザや普通感冒の代表的な感染経路である。

感染源の人が咳(せき)やくしゃみをして、唾液などに混じった病原体が飛散することにより感染することを飛沫感染といいます。

よって、誤った選択肢です。

選択肢5. インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行の原因となるのは、主として、A型及びB型である。

正しい選択肢です。

流行の原因となるインフルエンザウイルスは、主としてA型及びB型です。

まとめ

感染症に関する全般的な問題です。

出題パターンは多くないため、広く浅く覚えることが重要です。

参考になった数22

03

感染症に関する問題です。

「日和見(ひよりみ)感染」「不顕性(ふけんせい)感染」など

聞きなれない(見慣れない)ことばについては、確認しておきましょう。

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 人間の抵抗力が低下した場合は、通常、多くの人には影響を及ぼさない病原体が病気を発症させることがあり、これを日和見感染という。

正しいです。文のとおりです。

選択肢2. 感染が成立しているが、症状が現れない状態が継続することを不顕性感染という。

正しいです。文のとおりです。

「不顕=あらわれない」という意味です。

選択肢3. 感染が成立し、症状が現れるまでの人をキャリアといい、感染したことに気付かずに病原体をばらまく感染源になることがある。

正しいです。文のとおりです。

選択肢4. 感染源の人が咳(せき)やくしゃみをして、唾液などに混じった病原体が飛散することにより感染することを空気感染といい、インフルエンザや普通感冒の代表的な感染経路である。

誤りです。文中の「空気感染」が誤りで、正しくは「飛沫(ひまつ)感染」です。

空気感染とは、感染源の人が咳やくしゃみをして、そのしぶきが乾燥し、

病原体が飛沫核(ひまつかく)として空気中を漂うことがあります。

その空気中に漂っている病原体を吸い込むことによっておこるのが「空気感染」です。

麻疹(ましん)、水痘、結核などは空気感染によっておこります。

選択肢5. インフルエンザウイルスにはA型、B型及びC型の三つの型があるが、流行の原因となるのは、主として、A型及びB型である。

正しいです。文のとおりです。

参考になった数17