二級建築士の過去問
令和3年(2021年)
学科1(建築計画) 問1

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問題

二級建築士試験 令和3年(2021年) 学科1(建築計画) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

日本の歴史的な建築物に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 数寄屋造りの桂離宮(京都府)は、古書院、中書院、新御殿等から構成され、茶室建築の手法を取り入れた建築物である。
  • 霊廟建築の日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを石の間で繋ぐ権現造りの建築物である。
  • 東大寺南大門(奈良県)は、肘木を柱に直接差し込んで、組物を前面に大きく突き出した、大仏様(天竺様)の建築物である。
  • 住吉造りの住吉大社本殿(大阪府)は、奥行のある長方形の平面形状で、四周に回り縁がなく、内部は内陣と外陣に区分されている等の特徴をもった建築物である。
  • 出雲大社本殿(島根県)は、神社本殿の一形式の大社造りであり、平入りの建築物である。

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この過去問の解説 (2件)

01

1 〇

数寄屋造は、茶道や和歌を楽しむために考えられた建築です。

代表的な建物は桂離宮の他に、

修学院離宮、伏見稲荷大社御茶屋(どちらも京都)があります。

2 〇

権現造は別名『石の間造』ともいい、本殿と拝殿の間に一段低い建物を設けていることが特徴です。

3 〇

東大寺南大門は、組み物を突き出した特徴以外に、内部に天井を貼らずに構造材を装飾として見立てていること、上部と下部に分かれる二重の屋根などが特徴となっています。

4 〇

住吉造は、切妻造、妻入りの建築物で、住吉大社本殿は住吉造の代表的な建物となっています。

5 ×

大社造は切妻造、高床の妻入りとなっています。

よって問の答えは  となります。

※その他、神明造の切妻造・平入り・伊勢神宮の本殿の様式 

 合わせて覚えておくと良いかと思います。

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02

1.正しいです。

  桂離宮は書院造りに数寄屋造りの手法を取り入れた

  別荘建築の代表作となります。

  庭園内に茶室が設けられています。 

2.正しいです。

  本殿と拝殿の間を石の間(相の間)でつなぐ権現造りの代表作です。

3.正しいです。 

  大仏様(天竺様)の特徴としては、柱に肘木を直接さす挿肘木や

  柱の緊結に貫を用いたことなどがあげられます。

4.正しいです。

  平面は前後に外陣・内陣に分かれているため、

  前後に細長い形状となっています。

5.間違いです。

  出雲大社本殿は切妻・妻入りの大社造りとなります。

  入口が中心からずれており、非対称の形式を持つ大社造りの代表作

  となります。

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