第二種電気工事士の過去問
平成31年度上期
一般問題 問22
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問題
第二種 電気工事士試験 平成31年度上期 一般問題 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
床に固定した定格電圧200V、定格出力2.2kWの三相誘導電動機の鉄台に接地工事をする場合、接地線(軟銅線)の太さと接地抵抗値の組合せで、不適切なものは。ただし、漏電遮断器を設置しないものとする。
- 直径1.6mm、10Ω
- 直径2.0mm、50Ω
- 公称断面積0.75mm2、5Ω
- 直径2.6mm、75Ω
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この過去問の解説 (3件)
01
2:○
3:×
4:○
問題の機器は定格電圧200V、定格出力2.2kWの三相誘導電動機です。
使用電圧が300V以下のため、D種接地工事を行うことになります。
D種接地工事では、電線および設置線の太さは1.6mm以上で、接地抵抗値は100Ω以下となります。
ここで、断面積0.75mm2に注目し、以下の式で直径を求めます。
断面積=直径×直径÷4×円周率
直径=√断面積×4÷円周率
=√0.75×4÷3.14
≒√0.955
≒0.977 [mm]
太さは約0.98mmですので、1.6mmに足りていません。
よって、3が不適切な組合せになります。
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02
接地工事に関する問題です。
問題文に「定格電圧200V、定格出力2.2kWの三相誘導電動機」と記述されています。このことから、使用電圧300V以下のD種接地工事について問われていることがわかります。
漏電遮断器を設置しない場合、D種接地工事では、「接地線の太さは1.6mm以上、接地抵抗は100Ω以下」という条件を満たす必要があります。
3番のみ、この条件を満たしていません。
ゆえに3番が正解です。
【補足】
太さ1.6mmの電線の断面積を考えてみましょう。
太さとは、電線の直径のことです。
つまり、太さ1.6mmの電線の半径は0.8mmです。
ここで、
(断面積)=(半径)×(半径)×(円周率) ※円周率の近似値は3.14です。
ですから、断線積は0.8×0.8×3.14 ≒ 2mm2です。
つまり、D種接地工事では断面積が2mm2以上の電線を使う必要があるのです。
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03
正解は3です。
この問題は出題科目「電気工事の施工方法」からの出題です。
この問題では下記の知識を求められています。
<必要知識>
◯D種接地工事の条件を理解している。
D種接地工事の条件は下記になります。
・D種接種工事が適応されるのは300V以下の低圧機器
(単相2線100V、単相3線100/200V、三相200Vが該当)
・接地線の太さは1.6mm以上、ただし移動して使用する電気機器の接地線は別
・D種接地工事の接地抵抗値の条件で、通常は接地抵抗は100[Ω]以下、ただし0.5秒以内に電路を遮断する装置がある場合に限り接地抵抗は500[Ω]以下
それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。
解答1は接地線の太さ、接地抵抗値ともに条件を満たしているため適切です。
解答2は接地線の太さ、接地抵抗値ともに条件を満たしているため適切です。
解答3は公称断面積0.75mm2では、直径1.6mmのおよその断面積2mm2よりも小さいため不適切です。
断面積 =3.14× 半径× 半径=3.14× 0.8mm× 0.8mm ≒ 2mm2
解答4は接地線の太さ、接地抵抗値ともに条件を満たしているため適切です。
よって正解は3になります。
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