第二種電気工事士の過去問
平成31年度上期
配線図 問35

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問題

第二種 電気工事士試験 平成31年度上期 配線図 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、木造3階建住宅の配線図である。この図に関する次の各問いには4通りの答えが書いてある。それぞれの問いに対して、答えを1つ選びなさい。
配線図

【注意1】屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
【注意2】屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
【注意3】漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
【注意4】選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
【注意5】ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
【注意6】3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑤で示す図記号の器具を用いる目的は。
  • 不平衡電流を遮断する。
  • 過電流と地絡電流を遮断する。
  • 地絡電流のみを遮断する。
  • 短絡電流のみを遮断する。

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この過去問の解説 (3件)

01

図記号に関する問題です。

配線図中の⑤は過負荷保護付漏電遮断器を表しています。過負荷保護付漏電遮断器は、過電流と地絡電流を遮断することができます。ゆえに正解は2番となります。

【補足】
3番の役割を担うのは漏電遮断器です。
4番の役割を担うのは過電流遮断器です。

参考になった数30

02

1:×
2:○
3:×
4:×

正解は2です。
BEの表示から、⑤で示す器具は過負荷保護付漏電遮断器であることが分かります。
これは漏電や過電流が発生した際に、自動的に電路を遮断するための器具です。
零相変流器が内蔵されていますので地絡電流を検出することもできますが、過電流の遮断のみ理解していれば解答できる問題です。

参考になった数6

03

正解は2です。

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯漏電遮断器の使用用途を理解している。

図面の⑤は、図記号からフレーム75AF、定格電流60A、定格感度電流30m Aの過負荷保護付き配線遮断器になります。

漏電遮断器は、電路の絶縁が低下してしまった時に生じる危険を回避するために使用します。

使用する主な目的は下記になります。

・電線被膜の破れなど不意の接触で流れてしまう過大な短絡電流(過電流)を遮断し電路を保護する。

・大地に電気が流れて地絡した場合、人間がその場所に接触すると感電してしまうため、地絡電流を遮断し感電、火災を未然に防ぐ。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

解答1の不平衡電流は、漏電していないのにブレーカが落ちてしまう時など、2次側の電圧の不均衡によって発生する電流です。

電圧を均等化してくれる単巻変圧器のバランサをつけて不均衡のバランスを取るため、間違っています。

解答2は過電流と地絡電流を遮断するため、正解です。

解答3は地絡電流しか遮断しないため、間違っています。

解答4は短絡電流しか遮断しないため、間違っています。

よって正解は2になります。

参考になった数4