第二種電気工事士の過去問
令和3年度上期 午後
一般問題 問15

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度上期 午後 一般問題 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は。
  • 回路の力率を改善する。
  • 電動機の振動を防ぐ。
  • 電源の周波数の変動を防ぐ。
  • 回転速度の変動を防ぐ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

この問題は出題科目「電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯コイルに流れる電流は、電圧より遅れて流れることを理解している。

◯コンデンサに流れる電流は、電圧よりも進んで流れることを理解している。

◯誘導電動機の力率改善方法を理解している。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

誘導電動機などのコイルに電流を流すと、電流は電圧より遅れて流れるため、

電圧がピークの時に電流はピークを迎えられず、力率は悪化します。

そこで電流の遅れを取り戻すため、電流を進める働きを持つコンデンサを

負荷に並列に入れて、コイルで悪化した力率を改善します。

よって正解は1になります。

参考になった数33

02

正解は、 1 です。

三相誘導電動機の特徴を踏まえて、進相コンデンサを取り付けた場合の

効果について答える問題です。以下の特徴を踏まえて解答いたします。

◎交流回路におけるコイルとコンデンサの特徴

①三相誘導電動機は、コイルの塊です。交流回路にコイルを接続すると、

電源電圧より90°位相の遅れた電流が流れます。

交流回路にコンデンサを接続すると、電源電圧より90°位相の進んだ

電流が流れます。だから、「進相」なのです。

つまり、コイルとコンデンサは、逆の性質を持っているという事です。

コンデンサは、コイルの性質を打ち消す働きをします。

◎コンデンサの接続の仕方

三相誘導電動機による電流の遅れを打ち消すには、

三相誘導電動機と並列にコンデンサを接続します。

◎力率の改善

交流回路において、コイルの性質による遅れ電流が流れると、

無効電力が発生します。簡単に言えば、無駄な電力が発生してしまいます。

よって、遅れを無くすことが、無効電力の値を小さくし

無駄のない電力使用につながります。

以上から、正解は、 1 です。

参考になった数8

03

1:○

2:×

3:×

4:×

低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は、回路の力率を改善するためです。

よって、1が正解となります。

参考になった数6