第二種電気工事士の過去問 令和3年度下期 午前 配線図 問35

正解は、　2　です。

分電盤結線図のBEの記号の意味を問われています。

BEとは、過電流感知機能付き漏電遮断器のことです。

（過電流又は漏電の発生で電路を遮断します。）

よって、この時点で選択肢1と3は、

配線用遮断器と記載がありますので誤りです。

配線用遮断器とは、過電流を感知して電路を遮断するものです。

因みに記号は、B　となります。

又、漏電遮断器のみの機能の場合、記号は、E　となります。

選択肢、2と4は、過電流感知機能付き漏電遮断器ですが、

単相2線式か単相3線式の違いがあります。

分電盤結線図を見ると、1Φ3Wとありますので

単相3線式の配線となります。

単相3線式は、3極2素子漏電遮断器が該当します。

（素子とは、過電流や漏電を感知する素子の事です。

この場合、3相ありますが、２相で感知するという事です。）

よって、正解は、　2　です。

正解は２です。

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

＜必要知識＞

◯漏電遮断器の図記号、およびその用途を理解している。

漏電遮断器の図記号は正方形の中にBEが記載されています。

漏電遮断器は配電方式によって種類が異なります。

配線方式ごとの漏電遮断器は下記になります。

・三相３線式→極数３、素子数３の３E３Pの漏電遮断器

・単相３線式→極数３、素子数２の３P２Eの漏電遮断器

・単相３線式２００V→極数２、素子数２の２P２Eの漏電遮断器

・単相２線式１００V→極数２、素子数１の２P１Eの漏電遮断器

（極数は電線の数、素子数は過電流保護素子の数）

配線図の⑤の図記号は漏電遮断器です。

受電点に単相３線式１００／２００Vと記載されているので、漏電遮断器は３線式用の３極になります。

よって⑤の漏電遮断器は（３極２素子、フレーム７５AF、定格電流６０A、定格感度電流３０m A、欠相保護付き）になります。欠相保護付きの場合、中性線が切断された場合にも遮断します。

それでは問題を解いていきます。

解答１の3極2素子配線用遮断器（中性線欠相保護付）は漏電遮断器でないため間違っています。

解答２の3極2素子漏電遮断器（過負荷保護付、中性線欠相保護付）は正解です。

解答３の3極3素子配線用遮断器は漏電遮断器でないため間違っています。

解答４の2極2素子漏電遮断器（過負荷保護付）は極数が３極でないため間違っています。

よって正解は２になります。

１：×

２：○

３：×

４：×

BEの図記号から、過負荷保護付漏電遮断器になります。

また、傍記に「欠相保護付き」とあります。

過負荷保護と欠相保護の両方が付いている漏電遮断器を選びます。

よって、2が正解となります。