第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
一般問題 問25

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 一般問題 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

絶縁抵抗計(電池内蔵)に関する記述として、誤っているものは。
  • 絶縁抵抗計には、ディジタル形と指針形(アナログ形)がある。
  • 絶縁抵抗測定の前には、絶縁抵抗計の電池容量が正常であることを確認する。
  • 絶縁抵抗計の定格測定電圧(出力電圧)は、交流電圧である。
  • 電子機器が接続された回路の絶縁測定を行う場合は、機器等を損傷させない適正な定格測定電圧を選定する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1:○

2:○

3:×

4:○

誤っている選択肢は3です。

絶縁抵抗計の定格測定電圧(出力電圧)は直流電圧です。

その他は全て正しい記述です。

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02

この問題は出題科目「一般用電気工作物の検査方法」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯絶縁抵抗の測定方法を理解している。

電気設備技術基準法で低圧電路の絶縁抵抗値は定められているため、正確に絶縁抵抗値を測定する必要があります。

・絶縁抵抗計にはデジタル計とアナログ計があります。

デジタル計は数値が見やすいですが機種によっては測定時間がアナログ計よりも長くかかるものもあります。

・絶縁抵抗計は電池で動くため、電池残量が不足していると必要な定格電圧を印加できない場合があり、バッテリーチェックは必須です。

・絶縁抵抗計の出力電圧は直流電圧です。直流電圧を印加し直流電流を発生させ、この電流を漏れ電流として絶縁抵抗値を測定します。

もし交流電圧を絶縁物に印加すると、絶縁物にコンデンサが形成され交流電流が流れてしまい、正確な漏れ電流を測定できません。

・絶縁抵抗計から印加される直流電圧が、電路に接続された電子機器を破損させるほど高電圧にならないように適正な電圧を印加します。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

選択肢1. 絶縁抵抗計には、ディジタル形と指針形(アナログ形)がある。

絶縁抵抗計にはデジタル計とアナログ計があるため正しいです。

選択肢2. 絶縁抵抗測定の前には、絶縁抵抗計の電池容量が正常であることを確認する。

絶縁抵抗計を使用する前にバッテリーチェックは必須のため正しいです。

選択肢3. 絶縁抵抗計の定格測定電圧(出力電圧)は、交流電圧である。

絶縁抵抗計は直流電圧を印加させるため誤っています。

選択肢4. 電子機器が接続された回路の絶縁測定を行う場合は、機器等を損傷させない適正な定格測定電圧を選定する。

回路に接続された電子機器を損傷させない電圧を絶縁抵抗計から印加させる必要があるため正しいです。

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03

本問は、絶縁抵抗計の問題です。

絶縁抵抗計は、メガーとも言い、絶縁抵抗を測定する計測器です。表示に「MΩ」と表示がありますので、写真判別では、すぐに分かります。

測定前準備として、

電池容量の確認 ⇒ テストリードの短絡によるゼロ点調整

を行います。

測定は、

絶縁抵抗計は高電圧の定格電圧を発生させ、直流電圧を高電圧に昇圧し、測定箇所に電圧を印加して流れる電流を測定します。この電流値を絶縁抵抗値に置き換えて、絶縁抵抗値を表示させます。

選択肢1. 絶縁抵抗計には、ディジタル形と指針形(アナログ形)がある。

正しいです。

選択肢2. 絶縁抵抗測定の前には、絶縁抵抗計の電池容量が正常であることを確認する。

正しいです。

選択肢3. 絶縁抵抗計の定格測定電圧(出力電圧)は、交流電圧である。

×

定格測定電圧は、直流電圧です。

選択肢4. 電子機器が接続された回路の絶縁測定を行う場合は、機器等を損傷させない適正な定格測定電圧を選定する。

正しいです。

まとめ

<参照>

絶縁抵抗計は正しく使用しないと、電子機器のような機器に、高電圧をかけて機器の損傷を招いたり、高電圧による感電を起こす危険があります。

前者は、測定対象に対する適正な定格測定電圧がJISで決められているので、守ることで事故を避けられます。

また、後者は、絶縁測定が終了した時点で、回路にはまだ高電圧が残っていることを常に自覚し、高電圧をアース側に落とすなどの対処をすることで感電事故は避けられます。

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