第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
配線図 問38

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 配線図 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.  屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路は600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑧で示す部分の接地工事の電線(軟銅線)の最小太さと、接地抵抗の最大値との組合せで、正しいものは。
問題文の画像
  • 1.6mm  100Ω
  • 1.6mm  500Ω
  • 2.0mm  100Ω
  • 2.0mm  600Ω

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この過去問の解説 (2件)

01

1:×

2:○

3:×

4:×

電路を辿っていくと、屋外からの引き込みが 3φ3W 200Vとあります。

これは、三相3線式/200V を示しています。使用電圧が300V以下となるため、D種接地工事が必要となります。

D種接地工事の場合、接地線の太さは1.6mm以上が必要となります。

また、問題文の注意書きより、漏電遮断器は定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用しているため、接地抵抗値は500Ω以下となります。

これらのことを組み合わせると、2が正解となります。

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02

の接地は、三相誘導電動機の接地です。三相誘導電動機の電源は、P-1分電盤の□b(一階工場)から出る電源で、200 V、30 Aの仕様です。

三相誘導電動機の仕様は、200 Vで1.5kW出力です。

三相誘導電動機の接地工事は、使用電圧が200 Vで300 V 以下なので、D種接地工事になり、接地抵抗値は100 Ω以下です。

しかし、問題文から、「漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している」ため、「0.5秒以内に自動的に電路を遮断すれば接地抵抗は、500 Ω以下で良い」という規定から、接地抵抗値は、500 Ω以下です。

接地線の太さは、規定から軟銅線で1.6 mm以上となっています。

選択肢1. 1.6mm  100Ω

×

誤りです。

接地抵抗線の太さは正しいですが、接地抵抗値は500Ω以下ですので、誤りです。

選択肢2. 1.6mm  500Ω

正解です。解説どおりの値です。

選択肢3. 2.0mm  100Ω

×

誤りです。接地抵抗線の太さは1.6mm以上ありますが、最小太さを求めているため、誤りです。接地抵抗値も、誤りです。

選択肢4. 2.0mm  600Ω

×

誤りです。

接地抵抗線の太さは1.6mm以上ありますが、最小太さを求めているため、誤りです。接地抵抗値も、500 Ω以下ですので、600 Ωは誤りです。

まとめ

問題22と問題26に接地線の太さと接地抵抗値の問題が出ていますので、本問は、それを思い出せば、すぐに解答できる問題です。

ただし、使用電圧が電動機には書いていないため、分電盤に戻って確認する必要があります。

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