第二種電気工事士の過去問 令和4年度上期 午後 一般問題 問2
この過去問の解説 (4件)
正解は[1]です。
電気抵抗[Ω]=抵抗率[Ω・m]×長さ[m]÷表面積[m2]になります。
表面積は円なので半径×半径×πになります。直径がDなので半径はD/2になりますので、表面積はπ(D/2)2×10-6になります。(mm→mに換算するため10-6が必要です。
上記の式に当てはめると解答の4ρL/πD2×106が得られます。
ところで、「面積が大きいほど抵抗は低くなり、長さが長いほど抵抗が大きくなる」「表面積は半径の二乗を使う」と覚えておくと、特に計算しなくても分母にD2があり、分子にLがある選択肢が答えと導くことができます。
正解は1の(4ρL/πD2)×106です。
まずは、電気抵抗の公式 抵抗値=抵抗率×長さ÷断面積 を思い出してください。
まずは、断面積を求めます。
円の面積の公式は 半径×半径×円周率(π)で表されます。
直径がD[mm]より、半径はD/2となります。
このまま円の面積を求める公式に代入したいところですが、抵抗率の単位に注目すると、[Ω・m]とあります。今の半径の単位は[mm]なので、[m]に変換する必要があります。
[mm]は、[m]の1/1000(10-3)倍です。
つまり、D/2[mm]は(D/2)×10-3[m]と変換できます。
ここで、円の面積を求める公式に代入すると、
(D/2)×10-3×(D/2)×10-3 × π=(D/2)2×10-6× π
となります。
次に、電気抵抗の公式 抵抗値=抵抗率×長さ÷断面積 に代入すると、
抵抗値=ρL/((D/2)2×10-6× π)
=ρL/( D2×10-6× π )/ 4
=(ρ4L/( D2× π ))× 106
よって、1の(4ρL/πD2)×106となります。
本問は、電気抵抗を求める公式の問題です。
導線の電気抵抗を R [Ω]とすると、導線の断面積が大きくなると R [Ω] は小さくなり、導線の長さが長くなると R [Ω] は大きくなります。つまり、 R [Ω] は、導線の断面積に逆比例し、導線の長さに比例します。
抵抗率を ρ [Ω・m]、断面積を A [m2]、長さを L [m]とすると、電気抵抗 R [Ω] は、次の公式で表されます。
R [Ω] = ρ [Ω・m] × (L [m] ÷ A [m2]) … ➀
導線の断面積は、導線の直径 D [mm]とすると、A [m2] = π D2 [mm2]/4 となりますが、D のmm を m へ単位を合わせると、
A [m2] = π (D [m] × 10-3)2/4 = π (D2 [m2] × 10-6)/4
となります。
➀ 式に A [m2] を代入して R [Ω]を求めます。
R [Ω] = ρ [Ω・m] × (L [m] ÷ (π (D2 [m2]×10-6)/4 ))
= ρ [Ω・m] × (4 × L [m] × 106) ÷ (π (D2 [m2])
= (4 ρ L ÷ π D2) × 106
○
正解です。
×
誤りです。
×
誤りです。
×
誤りです。
解説では計算式から考えてきましたが、「導線の断面積が大きくなると抵抗は小さくなり、導線の長さが長くなると抵抗は大きくなる」ことが分かっていれば、導線の長さ÷断面積に比例係数を掛ければ求まると分かります。
分子に長さ、分母に断面積のある式は、イ の1つしかないため、解答はすぐ得られます。
正解は「1」の(4ρL/πD2)×106です。
表面積の公式は半径×半径×πで求めることができます。
A=(D/2×103)×(D/2×103)×π
=(π×D2/4)×106<m2>
そして、電気抵抗率の公式R=ρl/Aから求めることができます。
R=ρl/A
=ρl/(π×D2/4)×106
=(4ρL/πD2)×106<Ω>
よって答えは(4ρL/πD2)×106の「1」になります。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。