第二種電気工事士の過去問
令和4年度上期 午後
一般問題 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第二種 電気工事士試験 令和4年度上期 午後 一般問題 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

コイルに100V、50Hzの交流電圧を加えたら6Aの電流が流れた。このコイルに100V、60Hzの交流電圧を加えたときに流れる電流[A]は。
ただし、コイルの抵抗は無視できるものとする。
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

正解は 2 の 5[A]です。

普通に計算すると、XL=2πfLであり、100V,6A ということなので、

この値が100/6になります。

f=50[Hz]を代入するとL=1/(6π)になりますので、

Af=60=100/(2π×60×1/(6π))=5[A]になります。

ただ、今回の場合、電圧とコイルのインダクタンスL、πは共通ですので、

電流と周波数の2桁目が入れ替わっただけと考えることもできます。

(6×50=5×60)

参考になった数41

02

正解は 2 の 5[A]です。

誘導性リアクタンスを求める公式 XL=2π f L を思い出してください。

100[V]、50[Hz]の電源を接続したときに6[A]の電流が流れたとあるので、

XL=V/ I より、XL=100/6=50/3[Ω]となります。

誘導性リアクタンスの値が分数のままですが、このまま計算を進めます。

XL=2π f L =50/3( f=50) より、インダクタンス L を求めます。

2π × 50× L =50/3

100π × L =50/3

L =(50/3)× ( 1/ 100π )

 =1/ 6π 

次に、f =60[Hz]の場合を求めます。

XL2π f L =2π × 60× 1/ 6π

       =120π / 6π

       =20[Ω] 

I =V / R より、

I =100/ 20

=5[A] 

参考になった数22

03

周波数50<Hz>の時の誘導性リアクタンスは次のようになります。

XL=V/I

=100/6

 

周波数60<Hz>の時の誘導性リアクタンスはXL=2πfLの公式を使い求めます。

 

(2π×60L )÷(2π×50L)=6/5

=(100/60)×(6/5)

=20<Ω>

 

オームの法則を使い電流を求めます。

 

I=V/Ω

=100/20

=5<A>

選択肢2. 5

正解です。

参考になった数10

04

50Hz時

コイルの誘導性リアクタンスを、XL50 [Ω]とし、コイルのインダクタンスを L [H]とします。回路には、コイルしかないため、回路のインピーダンス=コイルのリアクタンスとなります。

50 Hz のときのコイルのリアクタンス XL50 [Ω]は、オームの法則から、

XL50 [Ω] = V/I =100 [V]/6 [A] = 100/6 [Ω]

となります。

コイルのリアクタンスは、周波数とインダクタンスを用いて、

XL50 [Ω] = 2π×50 [Hz]×L [H] …… ➀

と表されます。この式から、コイルのインダクタンスを求めると、

L [H] = XL50 [Ω] ÷ (2π×50 [Hz])

= 100/6 [Ω] ÷ (2π×50 [Hz])

となります。

60 Hz時

コイルのリアクタンス XL60 [Ω]は、式 ➀ を利用すれば、

XL60 [Ω] = 2π× 60 [Hz] × L [H]

= (2π × 60 [Hz]) × (100/6 [Ω] ÷ (2π× 50 [Hz]))

= (6/5 × 100/6) [Ω]

= 20 [Ω]

となります。

60 Hzのときのコイルに流れる電流 I [A]は

I [A] = 100 [V] ÷ XL60 [Ω]

= 100 [V] ÷ 20 [Ω]

5 [A]

となります。

選択肢1. 4

×

誤りです。

選択肢2. 5

正解です。

選択肢3. 6

×

誤りです。

選択肢4. 7

×

誤りです。

まとめ

<補足>

今回の解説の計算は、すべてを代数に置き換えて、代数方程式の形で、解説を作成しましたが、数学的に得意な方は、こちらの方が、やりやすいかと思います。

しかし、今回の解説のように数値を入れて、代数の数を減らす方法とすると、計算が混乱するデメリットがあります。

参考になった数10