第二種電気工事士の過去問 令和4年度上期 午後 一般問題 問25
この過去問の解説 (3件)
正解は3です。
電技解釈第14条では、絶縁抵抗の測定が困難な場合、漏洩電流が1.0[mA]以下のときに絶縁性能を有していると判断されます。
漏洩電流が1.0[mA]以下の回路は、A 回路のみなので、A 回路のみ適合しています。
「電気設備の技術基準の解釈」(電技解釈)第14条第1項によると「絶縁抵抗の測定が困難な場合、漏洩電流が1mA以下なら絶縁性能が保たれているとすることができる」とあります。
したがって、0.5mAのA回路だけが適合していることになります。したがって正解は3です。
ちなみに絶縁抵抗測定が困難というのはブレーカーが落とせない(停電状態にできない)ということです。ブレーカーを落とせる場合は絶縁抵抗が測定できますが、その場合は3相3線200Vの場合0.2MΩ以上、それ以外(100Vや単相200V)は0.1MΩ以上となっています。
「電気設備の技術基準の解釈」第14条に、低圧電路の絶縁性能が規定されています。規定によれば、
【 絶縁抵抗測定が困難な場合には、当該電路の使用電圧が加わった状態で、漏えい電流が、1mA以下であること。 】
と規定されています。
漏えい電流は、クランプメータで測定します。
×
漏えい電流が、1 mA以上のものがあるため、誤りです。
×
A回路は、0.5 mAで1 mA以下ですが、B回路は、1.5 mAで1 mA以上あるため、誤りです。
○
A回路のみは、0.5 mAで1 mA以下ですので、絶縁性能があると見なせ、正解です。
×
A回路は適合しているため、誤りです。
クランプメータで漏れ電流を測定する場合、電源線すべてをクランプしないと、漏れ電流が測定できません。
単相3線式の場合、中性線を含めた3線をクランプして漏れ電流を測定します。
なお、1線のみをクランプして電流を測れば、その線に流れる電流値が測定できます。
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