第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午前
一般問題 問19

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問題

第二種 電気工事士試験 令和4年度下期 午前 一般問題 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

単相100Vの屋内配線工事における絶縁電線相互の接続で、不適切なものは。
  • 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。
  • 電線の電気抵抗が10%増加した。
  • 終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した。
  • 電線の引張強さが15%減少した。

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この過去問の解説 (3件)

01

今回の問題は、電線の接続の方法についての問題です。

「電気技術基準解釈」の第12条には、電線の接続法として、次のような項目があります。

➀ 電線の接続時に、電線の電気抵抗を増加させない。

② 電線の引張強さを20%以上減少させない。

③ 電線の接続部分は、接続管などの器具を使うか、ロウ付けをする。

④ 接続部分の絶縁電線の絶縁物と同等かそれ以上の絶縁抗力のある絶縁器を使用する。

⑤ 接続部分を、そこ部分の絶縁電線の絶縁物と同等かそれ以上の絶縁抗力のあるもので、十分に被覆する。

その他は、導体がアルミニウムの場合や、キャブタイやケーブルについての接続法ですので、省略します。

選択肢1. 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。

適切です。解説の⑤によります。

選択肢2. 電線の電気抵抗が10%増加した。

×

不適切です。解説➀では、電気抵抗は増加させないことですが、10%増加は規定に反します。

選択肢3. 終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した。

適切です。解説③によります。

選択肢4. 電線の引張強さが15%減少した。

適切です。解説②では、引張強さを20%以上減少させない規定ですので、15%減少は規定以内です。

まとめ

電線の接続に関しての規定は、紹介したこと以外にも、まだ多くの規定があります。法文を全部覚える必要はありませんが、過去問の勉強で、引っ掛かることがあれば、法文に立ち返って確認しても良いかもしれません。おそらく、そういう部分は忘れないでしょう。

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02

電線同士を接続する際にはいくつかの条件を満たす必要があります。

電線同士を接続するときの条件

①電線の電気抵抗を増加させないこと

②電線の引張強さを20%以上減少させないこと

③接続部分にはリングスリーブや差込型コネクタを使うか、直接ろう付けすること

④絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆すること

⑤ジョイントボックスなどの接続箱の中で接続すること

選択肢の中で、これらの条件を満たしていない電線の接続方法の肢を探すことが回答の方針となります。

選択肢1. 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。

適切です。条件④に沿っています。

選択肢2. 電線の電気抵抗が10%増加した。

不適切です。条件①に沿っていません。電線を接続するときは電線の電気抵抗を増加させてはいけません。

選択肢3. 終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した。

適切です。条件③に沿っています。

選択肢4. 電線の引張強さが15%減少した。

適切です。条件②に沿っています。電線の引張強さの減少が20%以上増加していません。(15%の減少)

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03

電線の接続における技術基準があります。

選択肢1. 絶縁電線の絶縁物と同等以上の絶縁効力のあるもので十分被覆した。

適切です。

選択肢2. 電線の電気抵抗が10%増加した。

「電線を接続する場合は、接続部分において電線の電気抵抗を増加させないように接続するほか、絶縁性能の低下(裸電線を除く。)及び通常の使用状態において断線のおそれがないようにしなければならない。」と記載されています。(電気設備技術基準第7条)

よって不適切です。

選択肢3. 終端部を圧着接続するのにリングスリーブ(E形)を使用した。

適切です。

選択肢4. 電線の引張強さが15%減少した。

適切です。

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