第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午前
一般問題 問21
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問題
第二種 電気工事士試験 令和4年度下期 午前 一般問題 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
木造住宅の単相3線式100/200V屋内配線工事で、不適切な工事方法は。
ただし、使用する電線は600Vビニル絶縁電線、直径1.6mm(軟銅線)とする。
ただし、使用する電線は600Vビニル絶縁電線、直径1.6mm(軟銅線)とする。
- 合成樹脂製可とう電線管(CD管)を木造の床下や壁の内部及び天井裏に配管した。
- 合成樹脂製可とう電線管(PF管)内に通線し、支持点間の距離を1.0mで造営材に固定した。
- 同じ径の硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE)2本をTSカップリングで接続した。
- 金属管を点検できない隠ぺい場所で使用した。
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この過去問の解説 (3件)
01
今回の問題は、屋内での合成樹脂管工事と金属管工事について、正しいやり方かどうかについての問題です。
屋内工事では、露出した場所と点検できる隠ぺい場所と点検できない隠ぺい場所があり、それぞれ乾燥した場所と湿気・水気がある場所、合計4形態の場所での工事の可否が決められています。(電気技術基準解釈第156条)
合成樹脂管工事と金属管工事はどこでも施工が可能です。ただし、施工上の規定があります。合成樹脂管工事について、代表的な規定をいくつか紹介しましょう。
・低圧屋内配線の電線は絶縁電線とする。
・電線の接続はボックス内で行う。
・菅の厚さは2mm以上とし、電圧が300V以下・乾燥した点検できる隠ぺい場所・接触防護措置の条件があれば、2mm以上でなくともよい。ここでの管には、合成樹脂製可とう管とCD管は対象外です。
・菅とボックスの差込み深さは、菅の外径の1.2倍以上とする。
・菅の支持間隔は1.5m以下とする。
このようなルールは、金属管工事でも規定されています。
×
誤りです。CD管はコンクリート埋設用の可とう菅です。
○
正しいです。電線管の支持間隔は1.5m以下とするため、1.0mは規定内です。
○
正しいです。VE管同士を接続するのは、TSカップリングです。
○
正しいです。金属管工事は、解説で挙げた4つの場所の全てで施工が可能です。
<参考>
屋内で配線を行う工事の種類には、9種類の工事があり、それぞれに、施工上のルールが決められています。
今回の問題は合成樹脂管工事が主体で、金属管工事は場所だけの問題でしたので、実質、合成樹脂管の工事のルールを問う問題でした。
しかし、今後、合成樹脂管工事と金属管工事のルールについて混合して出題される場合もあります。そのときにパニックにならないように、それぞれの種類の工事の肝要な部分を押さえておけば、問題なく解答できるでしょう。
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02
屋内で行う合成樹脂管工事と金属管工事の施設の方法についての問題です。
不適切です。
CD管は燃えやすいため原則として露出した場所(木造の床下や天井裏など)には施設できません。
CD管は直接コンクリートに埋め込んで施設する際に使われます。
適切です。合成樹脂管工事の支持点間は1.5m以下です。肢では支持点間を1.5m以下の1mで施設しているため適切です。
適切です。VE管用のカップリングにはTSカップリングを用います。
適切です。
各工事と施設できる場所についての肢です。
「点検できない隠ぺい場所」で金属管を使用することは可能です。
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03
合成樹脂管工事による低圧屋内 配線の電線については、電気設備技術基準の解釈第 158 条に定められています。
電気設備技術基準の解釈第 158 条によると、CD管の施設は、次のように行うよう定められています。
CD 管は、次のいずれかにより施設 すること。
イ 直接コンクリートに埋め込ん で施設すること。
ロ 専用の不燃性又は自消性のあ る難燃性の管又はダクトに収 めて施設すること。
ハ 合成樹脂製可とう管相互、CD 管相互及び合成樹脂製可とう 管と CD 管とは、直接接続しな いこと。
よって不適切です。
適切です。
適切です。
適切です。
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