第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午前
配線図 問10

⑩ を通る配線は、電源の非接地側線と接地側線と、蛍光灯アを点滅させる3路スイッチ2つの間の配線だけです。

蛍光灯アを点滅させる3路スイッチは、分電盤近くにある1つは、⑮ のジョイントボックスに入ってから、⑩ の配線として蛍光灯アの近くのジョイントボックスに入ります。

居間の近くに有るもう1つの3路スイッチは、蛍光灯アの近くのジョイントボックスに入ります。

⑩ を通る配線は、電源の非接地側線と接地側線2本と、3路スイッチ間をつなぐ3本となります。

分電盤近くにある3路スイッチの0接点の配線は、⑮ のジョイントボックス内で、電源非接地線と接続され、⑩ の配線にはなりません。

分電盤近くの3路スイッチの0接点の配線は、蛍光灯アの近くのジョイントボックス通って蛍光灯アの負荷側に接続されます。そのため、⑩ の配線にはなりません。

結局、⑩ の配線は、電源の非接地側線と接地側線2本と、2つの3路スイッチの2と3をそれぞれ接続する2本となります。したがって、⑩ は4本(4芯)です。

実際に複線図を描いたうえで検討していくのがわかりやすいのですが、便宜上文字で説明させていただきます。

⓾の箇所に関連するのは負荷ア、イですのでこの2つの負荷の配線について考えていきます。

・負荷アについて

負荷アは、3路スイッチを用いて負荷へと配線しています。

まず、電源側から、3路スイッチの一方（⓾の箇所を通らないほう）へ配線したします。

その後、もう一方の3路スイッチへと配線をします。このとき、2本の心線が⓾の箇所を通過します。

そして、3路スイッチからアの負荷へ電源が供給され、接地側の電線へと結線されていきます。（負荷イと共通）

・負荷イについて

負荷イはタンブラスイッチを用いたシンプルな配線です。電源側からイのスイッチへ非接地線で電気が供給され、負荷に接続された接地線が電源側へと戻っていきます。

このとき⓾の箇所に接地線と非接地線の2本が通過しています。

上記のような形で配線すると心線数が最小となります。2本+2本＝4本です。

複線図をしっかり書けるようにしましょう。