第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午後
一般問題 問8
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問題
第二種 電気工事士試験 令和4年度下期 午後 一般問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)5本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。
ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.56とする。
ただし、周囲温度は30℃以下、電流減少係数は0.56とする。
- 15
- 19
- 27
- 35
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この過去問の解説 (3件)
01
今回の問題は、電線管に数本電線を入れたときに本来電線1本が持つ許容電流値が少なくなる、電流減少係数についての問題です。
直径 2.0 mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は、35 A です。
この電線を5本電線管に入れると、電流減少係数は 0.56 となります。
したがって、直径 2.0 mmの600Vビニル絶縁電線の許容電流は、
35 [A] × 0.56 = 19.6 [A] ≒ 19 [A]
です。ここで、19.6は小数点第一位を七捨八入して算出しています。
×
許容電流を27 Aと誤って計算していますが、太さが1.6 mmの許容電流です。
○
計算に合った値です。
×
太さが1.6 mmの許容電流で、電流減少係数を考慮していません。
×
太さが2.0 mmの許容電流ですが、電流減少係数を考慮していません。
<参考>
この問題では、電線の太さと許容電流を覚えておく必要があります。
――――――――――――
太さ 許容電流
============
1.6 mm 27 A
――――――――――――
2.0 mm 35 A
――――――――――――
2.6 mm 48 A
――――――――――――
電流減少係数を設けている意味は、電線管に何本かの電線を混合すると、電線管内に熱が蓄積されて電線の温度が上昇することを防ぐため、電線1本の電流値を制限することで、熱の影響をなくすためです。参考に電流減少係数を紹介しましょう。
――――――――――――――――
電線の本数 電流減少係数
================
3本以下 0.70
――――――――――――――――
4本 0.63
――――――――――――――――
5~6本 0.56
――――――――――――――――
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02
問題に出てくる電線1本当たりの許容電流とは導線に流せる最高限度の電流値をいいます。
直径2.0mmの600Vビニル絶縁電線(軟銅線)の許容電流値は35[A]になります。
問題では管内に5本を収めて施設した場合で、周囲の温度は30℃以下という条件がついているため、そのまま電流値35[A]を流す事はできません。
なぜかというと、同一管内で複数の電線が密着した状態で収められると熱の逃げ道がなくなり電線自体の温度が上昇してしまうからです。
そこで問題で与えられている電流減少係数を電線1本当たりの許容電流値にかけてあげる事によって電線の温度上昇を未然に防ぐ事ができます。
問題の条件から式は以下のようになります。
許容電流[A]=35[A]×電流減少係数0.56=19.6≒19[A]
上記解説の内容と一致しないので不適切です。
上記解説の内容と一致するので適切です。
上記解説の内容と一致しないので不適切です。
上記解説の内容と一致しないので不適切です。電流減少係数をかけていない値になります。
第二種電気工事士試験では電流係数などの値は問題で与えてくれるので暗記しなくても良いですが、電線1本あたりの許容電流値は記憶していないと計算ができないので覚えておきましょう。
特に直径1.6mm、2.0mm、2.6mmの数値が頻繁に出題されていますので繰り返し過去問を問いて自分の物にしてください。
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03
まず、単線の直径 2.0[mm] の許容電流は 35[A] となります。
こればかりは暗記なので、数値を覚えておく必要があります。
電流減少係数は 0.56 なので、
35 × 0.56 = 19.6[A]
<許容電流について>
単線[mm]
1.6 ~ 2.0:27[A]
2.0 ~ 2.6:35[A]
2.6 ~ 3.2:48[A]
撚り線[mm2]
5.5 ~ 8.0:49[A]
8.0 ~ 14:61[A]
上記説明より、誤りです。
正解です。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
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