第二種電気工事士の過去問
令和4年度下期 午後
一般問題 問15
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問題
第二種 電気工事士試験 令和4年度下期 午後 一般問題 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
過電流遮断器として低圧電路に施設する定格電流40Aのヒューズに80Aの電流が連続して流れたとき、溶断しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。
ただし、ヒューズは水平に取り付けられているものとする。
ただし、ヒューズは水平に取り付けられているものとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
本問は、ヒューズの過電流時の溶断時間の問題です。
ヒューズの過電流時の溶断時間は次のように規定されています。
―――――――――――――――――――――――――――
定格電流 定格電流の 定格電流の
1.6倍の電流 2倍の電流
===========================
30A以下 60分 2分
―――――――――――――――――――――――――――
30Aを超え60A以下 60分 4分
―――――――――――――――――――――――――――
60Aを超え100A以下 120分 6分
―――――――――――――――――――――――――――
なお、定格電流の1.1倍の電流では、溶断しないこと。
* この表は、「電気設備基準解釈」第33条の33-1表に基づく規定です。
ここで、定格電流40Aに対し、1.6倍は64A、2倍は80Aです。問題文から2倍の電流を流したことになります。
×
定格電流40Aの2倍のときの溶断時間は4分ですので誤りです。
○
定格電流40Aの2倍のときの溶断時間は4分ですので正解です。
×
定格電流40Aの2倍のときの溶断時間は4分ですので誤りです。
×
定格電流40Aの2倍のときの溶断時間は4分ですので誤りです。
<参考>
過電流に対しては、ヒューズの他に配線用遮断器が設置されています。配線用遮断器でも同じように遮断時間が規定されています。
―――――――――――――――――――――――――――
定格電流 定格電流の 定格電流の
1.25倍の電流 2倍の電流
===========================
30A以下 60分 2分
―――――――――――――――――――――――――――
30Aを超え50A以下 60分 4分
―――――――――――――――――――――――――――
50Aを超え100A以下 120分 6分
―――――――――――――――――――――――――――
なお、定格電流の1倍の電流では、動作しないこと。
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02
過電流遮断器とは電路に生じた過負荷や短絡事故などから電路を保護するために設置されるものです。種類は主に2つあり、①ヒューズと②配線用遮断器(ブレーカー)になります。
今回の問題はヒューズの溶断時間についての問題です。
問題の条件を整理していきます。定格電流40Aのヒューズに80Aの電流が連続で流れたとありますが、これはすなわち[定格電流の2倍の電流が流れた]という事になります。
低圧用ヒューズに定格電流の2倍の電流が流れた時の最大時間は以下のようになります。
・定格電流30A以下‥2分
・定格電流30Aを超え60A以下‥4分
問題の条件に当てはめると最大時間は4分という事が分かります。
上記解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
上記解説の冒頭の内容と一致するので適切です。
上記解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
上記解説の冒頭の内容と一致しないので不適切です。
低圧用ヒューズの溶断時間については他にも定格電流の1.1倍の時や1.6倍の時にも基準があります。1.1倍の時は溶断しない。1.6倍の時は60分に耐えなければなりません。なかなか覚えるのは大変ですがまずは2倍の電流が流れた時の溶断時間から覚えることをお薦めします。
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