第二種電気工事士の過去問
令和5年度上期 午前
配線図 問11

図面の単線図から複線図に書き換え、ボックス内で接続する差込コネクタの個数を回答する問題です。

⑪のボックスに接続される配線を見ていきましょう。

1.分電盤のC回路からの電源線VVF1.6－２C(黒:+、白:-)の2本

2.3路スイッチ【サ】に接続されるVVF1.6-3C(黒:器具かえり線、白:共通線1、赤:共通線3)の3本

3:照明器具【サ】に接続されるVVF1.6-2C(黒:器具かえり線、白:-) の2本

4:電源送り線VVF1.6-2C（黒:+、白:-)及びVVF1.6-2C（黒:共通線3、白:共通線1)の合計4本

これらの線を同じ役割の配線で接続します。

・電源線(+)=2本　差込コネクタ2個口1個で接続します。

・電源線(-)=3本　差込コネクタ3個口1個で接続します。

・器具かえり線=2本　差込コネクタ2個口1個で接続します。

・共通線1=2本　差込コネクタ2個口1個で接続します。

・共通線3=2本　差込コネクタ2個口1個で接続します。

よって使用する接続コネクタは

・差込コネクタ2個口=4個

・差込コネクタ3個口=1個

になります。

この問題は正確に配線の単線図を複線図に換えられるかがポイントです。

まずは⑪で示すボックスに入る配線の種類を一つずつ紐解いていきます。

　①照明回路【C】の電源線VVF1.6-2C(黒：+、白：-)＝2本

　②3路スイッチ【サ】VVF1.6-3C(黒：器具かえり線、白：共通線1、赤：共通線3)＝3本

　③照明器具【サ】VVF1.6-2C(黒：器具かえり線、白：-)＝2本　

　④電源送り線　VVF1.6-2C(黒：+、白：-)+VVF1.6-2C(黒：共通線3、白：共通線1)＝4本

以上になります。

これらの同じ性質どうしの配線を集めてつなぐと次のようになります。

　・電源線＋(黒)×2本＝差込コネクター2個口

　・電源線－(白)×3本＝差込コネクター3個口

　・器具かえり線(黒)×2本＝差込コネクター2個口

　・3路スイッチ共通線(赤、黒)×2本＝差込コネクター2個口

　・3路スイッチ共通線(白)×2本＝差込コネクター2個口　

合計すると、以下が答えになります。

　差込コネクター2個口×4個

　差込コネクター3個口×1個

複線図を描くとジョイントは次の通りとなります。

　①電源線×3本＝電コネ3個口

　①電源線×2本＝電コネ2個口

　③照明器具のかえり線(スイッチ返り線、電源線黒)×2本＝電コネ2個口

　④3路スイッチ共通線(1と1)＝電コネ2個口

　⑤3路スイッチ共通線(3と3)＝電コネ2個口　

よって電線コネクタ2個用が4個、電線コネクタ3個用が1個となります。