第二種電気工事士の過去問
令和5年度上期 午後
一般問題 問27

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問題

第二種 電気工事士試験 令和5年度上期 午後 一般問題 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

漏れ電流計(クランプ形)に関する記述として、誤っているものは。
  • 漏れ電流計(クランプ形)の方が一般的な負荷電流測定用のクランプ形電流計より感度が低い。
  • 接地線を開放することなく、漏れ電流が測定できる。
  • 漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流も測定できるものもある。
  • 漏れ電流計には増幅回路が内蔵され、[mA]単位で測定できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

漏れ電流計(クランプ形)について、どういったものか覚えておくと簡単に解くことが出来る問題となっています。

選択肢1. 漏れ電流計(クランプ形)の方が一般的な負荷電流測定用のクランプ形電流計より感度が低い。

一般的な負荷電流測定用のクランプ形電流計より感度が低いのではなく「高い」ため、誤っています。

選択肢2. 接地線を開放することなく、漏れ電流が測定できる。

正しいです。接地線を開放することなく、漏れ電流が測定できます。

選択肢3. 漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流も測定できるものもある。

正しいです。漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流も測定できます。

選択肢4. 漏れ電流計には増幅回路が内蔵され、[mA]単位で測定できる。

正しいです。一般にmA以下の微小な電流を測定できるため、[mA]単位で測定が可能になります。

まとめ

漏れ電流計(クランプ形)クランプ形電流計は、クランプメータ、クランプ形電流計と呼ばれたりします。

電流の測定にクランプ形電流計を使うと、それぞれの電流計を接続したりする作業が必要ないので簡単に測定することが出来ます。

電流測定の基本を覚えておきましょう。

参考になった数18

02

漏れ電流計(クランプ形)を使用して測定できる電流は2つあります。

1つ目は回路に漏電が発生した時に接地線に流れ込む漏れ電流です。

2つ目は通電時の回路に流れる負荷電流です。

漏れ電流は使用電圧が低圧の場合は1mA以下に保つことを規定されています。

なので、負荷電流と比較すると、かなり値が小さい電流なので測定する際も精密な測定が求められます。(感度が高いクランプ計を使用)

この問題は漏れ電流計(クランプ形)の機能として誤っている記述を選択する問題になります。

それぞれの選択肢を見ていきます。

選択肢1. 漏れ電流計(クランプ形)の方が一般的な負荷電流測定用のクランプ形電流計より感度が低い。

上記解説の冒頭でも述べているように漏れ電流の測定には感度の高さが要求されるのでこの記述は不適切です。

選択肢2. 接地線を開放することなく、漏れ電流が測定できる。

上記解説の冒頭でも述べているように漏れ電流は主に接地線に流れ込むので開放する必要はありません。なのでこの記述は適切です。

選択肢3. 漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流も測定できるものもある。

漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流を測定できるクランプ計はありますので適切です。

選択肢4. 漏れ電流計には増幅回路が内蔵され、[mA]単位で測定できる。

上記解説の冒頭でも述べているように漏れ電流は使用電圧が低圧の場合は1mA以下に保つことを規定されているので[mA]単位での測定が主となります。なので適切です。

まとめ

クランプ計の漏れ電流測定用と負荷電流測定用を比較した問題などが今後出題されるかもしれません。特に写真鑑別問題などが大いに可能性があるのでその違いに気づけるよう勉強しておきましょう。ポイントは電流の単位の取り扱いで[mA]となります。

参考になった数3

03

漏れ電流計に関する問題です。

選択肢1. 漏れ電流計(クランプ形)の方が一般的な負荷電流測定用のクランプ形電流計より感度が低い。

漏れ電流を測定するのに特化した器具のため、感度は高くなります。

※漏れ電流値は負荷電流より小さい値のため。

選択肢2. 接地線を開放することなく、漏れ電流が測定できる。

クランプ型なので、線を外す必要性などはありません。

選択肢3. 漏れ電流専用のものとレンジ切換えで負荷電流も測定できるものもある。

兼用のクランプメータもあります。

選択肢4. 漏れ電流計には増幅回路が内蔵され、[mA]単位で測定できる。

漏れ電流値はとても小さいため正しいです。

まとめ

漏れ電流の知識とクランプメータに関する知識があれば解けます。

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