第二種電気工事士の過去問 令和5年度上期 午後 配線図 問8

配線図を見て複線図に展開することが出来るか問われている問題となっています。

この問題は図面上の単線図を正確に複線図に変換できるかがポイントです。

問題で示されている配線は1階から3階まで通ずる階段照明用の配線となります。

まず、各階の器具と配線を拾い出していきます。

【1階平面図】

・電源線©‥2心(＋：黒、－：白)

・3ロスイッチ[セ]‥3心(＋：黒、共通線1：白、共通線3：赤)

・⑧で示す部分の配線‥？

・ＶＶＦジョイントボックス【Ａ】‥？心(2心+3心+？)

・階段踊り場壁付照明[セ]‥2心(器具線：黒、－：白)

・⑧で示す部分の配線‥？

・2階器具送り線‥4心(器具線：黒、－：白、共通線1：白、共通線3：黒)

・壁付照明用ジョイントボックス【Ｂ】‥？心(2心+4心+？)

【2階平面図】

・階段踊り場壁付照明[セ]‥2心(器具線：黒、－：白)

・4ロスイッチ[セ]‥4心(共通線1：白、共通線3：黒、共通線2：白、共通線4：黒)

・2階器具送り線‥4心(器具線：黒、－：白、共通線1：白、共通線3：黒)

・3階3ロスイッチ[セ]‥3心(＋：黒、共通線1：白、共通線3：赤)

・壁付照明用ジョイントボックス【Ｃ】‥13心(2心+4心+4心+3心)

以上のようになります。

3ロ-4ロ-3ロ配線の特徴として3ロスイッチの記号「0」の端子に電源側又は負荷側を入れるかで電線の心線数は変わります。

この問題では1階の3ロスイッチを電源にした場合、3階まで＋線を送る必要がなくなるので、⑧で示す部分の配線は3心となります。

⑧で示す部分の配線‥3心(－：白、共通線1：黒、共通線3：赤)

単線図から複線図にイメージできるかがポイントになります。

今回は3-4-3のスイッチ配線の3路スイッチから照明器具間の芯数を求める問題です。

3路スイッチを経由する配線なので、電源の共通の0側とスイッチ側1側と3側の2本あれば成り立ち、合計で3本必要になります。

今回の問題は実技試験の複線図にも関わります。

実際に図面通り、複線図を描く練習をしておきましょう。