第二種電気工事士の過去問
令和5年度下期 午前
一般問題 問15

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問題

第二種 電気工事士試験 令和5年度下期 午前 一般問題 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

低圧電路に使用する定格電流30Aの配線用遮断器に37.5Aの電流が継続して流れたとき、この配線用遮断器が自動的に動作しなければならない時間[分]の限度(最大の時間)は。
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この過去問の解説 (2件)

01

配線用遮断器の特性と動作は以下の通り定められています。

 

①定格電流の1倍の電流で自動的に動作しないこと

 

②定格電流の1.25倍、2倍の電流が流れたとき、以下の表に示す時間内に自動的に動作すること

  定格電流定格電流の1.25倍定格電流の2倍
   30A以下  60分以内 2分以内
30A超50A以下  60分以内 4分以内

この問題の場合、定格電流30Aに対して37.5Aと定格電流の1.25倍の電流が流れているので、60分以内が正解です。

選択肢1. 2

2分以内は、定格電流の2倍の電流が流れた場合になります。

今回の問題は定格電流の1.25倍なので不正解です。

選択肢2. 4

4分以内は、配線用遮断器の定格電流が30A超50A以下かつ定格電流の2倍の電流が流れた場合になります。

今回の問題ではどちらにも当てはまらないので不正解です。

選択肢3. 60

解説の通りなので、正解です。

選択肢4. 120

解説に示した表のいずれにも当てはまらないので不正解です。

まとめ

解説に示した配線用遮断器の特性と動作時間をよく確認しておきましょう。

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02

過大な電流が流れたときに電路を遮断するのが過電流遮断器ですが、ヒューズと配線用遮断器で構成されます。

ヒューズと配線用遮断器はそれぞれの設定で、ヒューズは溶断、配線遮断器は遮断動作を行います。

設定は次の表のように表されます。

 

ヒューズ

定格電流溶断時間
 

定格電流の

1.6倍で電流

定格電流の

2倍の電流

30[A]以下60分以内2分以内

30[A]を超え

60[A]以下

60分以内4分以内

 

配線用遮断器

定格電流遮断時間
 

定格電流の

1.25倍で電流

定格電流の

2倍の電流

30[A]以下60分以内2分以内

30[A]を超え

50[A]以下

60分以内4分以内

選択肢1. 2

30Aに対し37.5Aは、定格電流の1.25倍です。

定格電流の2倍でないため、2分は誤りです。

選択肢2. 4

30Aに対し37.5Aは、定格電流の1.25倍です。

定格電流30Aを超えていますが、定格電流のの2倍でないため、4分は誤りです。

選択肢3. 60

30Aに対し37.5Aは、定格電流の1.25倍です。

定格電流30A以下で、定格電流の1.25倍ですので、60分は正解です。

選択肢4. 120

30Aに対し37.5Aは、定格電流の1.25倍です。

定格電流30Aを超えていないこと、120分は定められた時間でないことから、誤りです。

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