第二種電気工事士の過去問
令和5年度下期 午前
一般問題 問22

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

低圧機器に行う接地工事は、C種かD主ですが、D種接地は、使用電圧300V以下に対して行われます。

低圧屋内での単相2線100V、単相3線100V/200V、3相200Vなどの電路です。

D接地は、条件によっては、設置省略できます。

今回の問題は、D接地が省略できるケースについての問題です。

選択肢1. 乾燥したコンクリートの床に施設する三相200V(対地電圧200V)誘導電動機の鉄台

乾燥した木材の床に施設する場合は省略できますが、コンクリート床は、コンクリートが吸湿性のため、誘導電動機の鉄台は設置できません。

また、対地電圧150V以下の機器を乾燥した場所に設置した場合は、D種接地工事を省略できますが、対地電圧200Vの場合は、省略できません。

選択肢2. 乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200V(対地電圧200V)空気圧縮機の金属製外箱部分

低圧用機器を乾燥した木製床などの絶縁性があるものの上で取り扱う場合は、衝力できます。

問題は、三相200V(対地電圧200V)で低圧機器ですので、省略が可能です。

選択肢3. 乾燥した場所に施設する単相3線式100/200V(対地電圧100V)配線の電線を収めた長さ7mの金属管

屋内配線の使用電圧が、直流300Vか交流対地電圧150V以下の場合、電線管の長さが8m以下で、乾燥した場所に施設するときは、D種接地工事は省略できます。

乾燥した場所でないときは、簡易接触防護措置を設置する場合も、省略できます。

選択肢4. 乾燥した場所に施設する三相200V(対地電圧200V)動力配線の電線を収めた長さ3mの金属管

低圧屋内配線の使用電圧が300V以下の場合、長さが4m以下の電線管を乾燥した場所に施設する場合は、D種接地を省略できます。

まとめ

D種接地工事が省略できるケースは、「電技解釈第159条(電線管工事に関して)、第29条(D種接地工事に関して)」に規定されています。

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02

低圧の電気機械器具の鉄台及び金属製外箱は、電気機械器具が漏電した時に触れると感電の危険があるため、C種又はD種接地工事が必要です。

 

ただし、以下の場合は漏電した時の危険度が高くないということでD種接地工事の省略が認められています。

 

①乾燥した場所(対地電圧150V以下の場合)

②絶縁物のものの上

③二重絶縁構造の機械器具

④水気のある場所以外(定格感度15mA以下、動作時間0.1秒以下の漏電遮断器を設置している場合)

 

また金属の低圧電気配管工事でも漏電時に感電の恐れがあるためC種又はD種接地工事が必要ですが、以下の低圧電気配管工事の場合はD種接地工事の省略が可能です。

 

①金属管工事

 ・使用電圧300V以下で、管の長さが4m以下で乾燥した場所

 ・対地電圧150V以下で、管の長さが8m以下で簡易接触防護措置を施す場合、又は乾燥した場所

 

②金属可とう電線管工事

 使用電圧300V以下で、管の長さが4m以下の場合

 

③金属線ぴ工事

 ・使用電圧300V以下で、線ぴの長さが4m以下の場合

 ・対地電圧150V以下で、線ぴの長さが8m以下であり、なおかつ簡易接触防護措置を施す場合、又は乾燥した場所

 

④ライティングダクト工事

 対地電圧150V以下で、ダクトの長さが4m以下の場合

選択肢1. 乾燥したコンクリートの床に施設する三相200V(対地電圧200V)誘導電動機の鉄台

乾燥した場所に電気機械器具を設置する場合、対地電圧が150V以下である必要があります。

また対地電圧が150V以上でも電気機械器具を木製の床又はこれと同等の絶縁物の上で取り扱えば省略が可能です。

 

選択肢の電気機械器具は、コンクリートの床の上で取り扱っており、対地電圧が150V以上となっています。

コンクリートは絶縁物として認めらていないため、D種接地工事の省略はできません。

 

従って正解となります。

選択肢2. 乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相200V(対地電圧200V)空気圧縮機の金属製外箱部分

乾燥した場所に電気機械器具を設置する場合、対地電圧が150V以下である必要がありますが、対地電圧が150V以上でも電気機械器具を木製の床又はこれと同等の絶縁物の上で取り扱えば省略が可能です。

 

選択肢では木製の床での取り扱いとなるのでD種接地工事が省略できます。

 

従って不正解です。

選択肢3. 乾燥した場所に施設する単相3線式100/200V(対地電圧100V)配線の電線を収めた長さ7mの金属管

金属管の電気配管工事は対地電圧が150V以下で、管の長さが8m以下なおかつ簡易接触防護措置を施す場合、又は乾燥した場所であればD種接地工事の省略が可能です。

 

選択肢では対地電圧150V以下、管の長さが8m以下でなおかつ乾燥した場所に設置されているのでD種接地工事の省略が可能です。

 

従って不正解となります。

選択肢4. 乾燥した場所に施設する三相200V(対地電圧200V)動力配線の電線を収めた長さ3mの金属管

金属管の電気配管工事は使用電圧が300V以下で、管の長さが4m以下なおかつ乾燥した場所であればD種接地工事の省略が可能です。

 

選択肢では使用電圧300V以下、管の長さが4m以下でなおかつ乾燥した場所に設置されているのでD種接地工事の省略が可能です。

 

従って不正解となります。

まとめ

接地工事を省略の条件を良く確認することが重要です。

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