第二種電気工事士の過去問
令和5年度下期 午前
一般問題 問25

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問題

第二種 電気工事士試験 令和5年度下期 午前 一般問題 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

使用電圧が低圧の電路において、絶縁抵抗測定が困難であったため、使用電圧が加わった状態で漏えい電流により絶縁性能を確認した。「電気設備の技術基準の解釈」に定める、絶縁性能を有していると判断できる漏えい電流の最大値[mA]は。
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この過去問の解説 (3件)

01

絶縁性能の測定は、絶縁抵抗計を使用して測定します。

絶縁測定のためには、関係する機器周りの電源を切って、安全を確保して行う必要があります。

しかし、停電ができない場合もあるときは、電路の漏えい電流を測定する方法が取られます。電流測定は、クランプ電流計を用いて測定ができます。

選択肢1. 0.1

「電技解釈第14条」では、次のように規定されています。

絶縁抵抗測定が困難な場合、当該電路の使用電圧が加わった状態での漏えい電流は、1mA以下であるとする。

0.1mAは合格ですが、問題は、選択肢の中で最大の値を求めているため、0.1は誤りです。

選択肢2. 0.2

0.2mAは合格ですが、問題は、選択肢の中で最大の値を求めているため、0.2は誤りです。

選択肢3. 1

問題は、選択肢の中で最大の値を求めているため、1mAは正解です。

選択肢4. 2

漏えい電流は、1mA以下であるため、2mAは誤りです。

 

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02

電路の絶縁に異常があると、感電などの電気事故が発生する恐れがあるため、電気工事後は必ず絶縁が正常であることの確認が必要です。

 

絶縁が正常かどうかは絶縁物の抵抗である絶縁抵抗を絶縁抵抗計(メガー)と呼ばれる機器を使用して測定します。

絶縁抵抗計は、測定物に電圧をかけて、流れる電流値から抵抗値を求める機器です。

 

測定物に電圧をかけるため、半導体を使用した精密機器がある電路で絶縁抵抗計を使用すると、機器が破損する恐れがあり、望ましくありません。

 

このような絶縁抵抗計の使用が困難な場所では、電路の漏えい電流の値が1mA以下であるかどうかで絶縁が正常かどうかを判断するように定められています。

 

選択肢1. 0.1

解説の通り、絶縁が正常であると判断できる漏えい電流は1mA以下です。

従って選択肢の0.1mAは不正解です。

選択肢2. 0.2

解説の通り、絶縁が正常であると判断できる漏えい電流は1mA以下です。

従って選択肢の0.2mAは不正解です。

選択肢3. 1

解説の通り、絶縁が正常であると判断できる漏えい電流は1mA以下です。

従って選択肢の1mAは正解です。

選択肢4. 2

解説の通り、絶縁が正常であると判断できる漏えい電流は1mA以下です。

従って選択肢の2mAは不正解です。

まとめ

絶縁抵抗計の使用が困難な場所では、漏えい電流量を測定することで絶縁が正常かどうかを判断しますが、基本的に絶縁抵抗は絶縁抵抗計を使用するということは忘れてないでおきましょう。

参考になった数3

03

絶縁抵抗の測定には絶縁抵抗計を使用しますが、

絶縁抵抗計は電路に使用電圧が加わっていない時にしか測定できません。

 

配線遮断器をOFFにできない状態ではクランプ型の電流計で

漏えい電流を測定して、絶縁抵抗が十分であるか確認します。

 

電技解釈第14条では、絶縁抵抗が測定できない状態では

漏えい電流が1mA以下であると規定されています。

選択肢1. 0.1

不正解です。

漏えい電流が0.1mAでも問題ありませんが、

最大値ではありません。

選択肢2. 0.2

不正解です。

漏えい電流が0.2mAでも問題ありませんが、

最大値ではありません。

選択肢3. 1

正解です。

電路を停電できない場合、

漏えい電流を測定して1mA以下であれば問題ありません。

選択肢4. 2

不正解です。

漏えい電流が2mAは絶縁性能が十分ではありません。

まとめ

使用電圧が150V以下で絶縁抵抗0.1MΩ以上、

200V以下で0.2MΩ以上と決められているのは

漏えい電流が1mA以下になるようにするためです。

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