第二種電気工事士の過去問
令和5年度下期 午前
配線図 問5

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問題

第二種 電気工事士試験 令和5年度下期 午前 配線図 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、木造2階建住宅及び車庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意1】屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
【注意2】屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
【注意3】漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
【注意4】選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C0303:2000構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
【注意5】分電盤の外箱は合成樹脂製である。
【注意6】ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
【注意7】3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑤で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値[MΩ]は。
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この過去問の解説 (2件)

01

配電方式によって、電圧は次のようになります。

配電方式

非接地側電路の

対地電圧

線間電圧
単相2線式 100V100 V100 V
単相3線式 100/200 V100 V100/200 V
三相3線式200 V200 V

 

図より配電は、1φ3Wとなっているため、単相3線式 100/200 Vです。

したがって、対地電圧は 100 Vです。

絶縁抵抗値は、300 V以下で 対地電圧が150 V以下であれば、 0.1 MΩ以上です。

選択肢1. 0.1

使用電圧が、300 V以下で 対地電圧が150 V以下ですので、絶縁抵抗は0.1 MΩ以上で、最小値です。

選択肢2. 0.2

使用電圧が、300 V以下で 対地電圧が150 V以下ですが、絶縁抵抗は0.2 MΩは、0.1MΩ以上ですが、最小値でありません。

対地電圧が150 V以下以外であれば、0.2 MΩ以上となります。

選択肢3. 0.4

使用電圧が、300 V以下で 対地電圧が150 V以下ですが、絶縁抵抗は0.4 MΩは、0.1MΩ以上ですが、最小値でありません。

使用電圧が、300Vを超えた場合は、0.4 MΩ以上となります。

選択肢4. 1

使用電圧が、300 V以下で 対地電圧が150 V以下ですが、絶縁抵抗は1 MΩは、0.1MΩ以上ですが、最小値でありません。

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02

低圧電路の電線相互間、電路と大地間の絶縁抵抗値は、以下のように定められています。

 

電路の使用電圧の区分絶縁抵抗値適用電路

 

300V以下

対地電圧が150V以下0.1MΩ以上

100V単相2線式 1φ2W

100/200V単相3線式 1φ3W

その他の場合0.2MΩ以上200V三相3線式 3φ3W
300V超0.4MΩ以上400V三相4線式 3φ4W

 

⑤の1次側は、「1φ3W 100/200V」となっているので、単相3線式です。

 

単相3線式の100/200Vは、以下の図のように大地と接している接地線と非接地線の対地電圧が100Vとなっています。

 

従って、上記の表の対地電圧150V以下に該当し、許容される絶縁抵抗の最小値は0.1MΩです。

選択肢1. 0.1

解説の通りなので正解です。

選択肢2. 0.2

0.2MΩは、「対地電圧が150V以下」以外の時の最小値です。

今回の対地電圧は100Vで「対地電圧150V以下」に該当するので不正解となります。

選択肢3. 0.4

0.4MΩは、「電路の使用電圧が300V超」の時の最小値です。

今回のケースには該当しないので正解となります。

選択肢4. 1

1MΩは、低圧電路の絶縁抵抗の最小値として定められていません。

よって不正解です。

まとめ

電路と大地間の絶縁抵抗値の表を頭にいれることと、問題の電路の種類をしっかりと確認することがポイントです。

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