クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問16 (関係法令 問16)
問題文
つり上げ荷重10tの天井クレーンの検査に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問16(関係法令 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
つり上げ荷重10tの天井クレーンの検査に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- クレーン検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、原則として、登録性能検査機関が行う性能検査を受けなければならない。
- 性能検査においては、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験を行うものとする。
- クレーンのつり上げ機構に変更を加えた者は、変更検査を受けなければならない。
- クレーン検査証の有効期間をこえて使用を休止したクレーンを再び使用しようとする者は、使用再開検査を受けなければならない。
- 所轄労働基準監督署長は、使用再開検査のために必要があると認めるときは、当該検査に係るクレーンについて、当該検査を受ける者に塗装の一部をはがすことを命ずることができる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
クレーン検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、原則として、登録性能検査機関が行う性能検査を受けるように定められています。
2 .正しいです。
性能検査には、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験も含まれています。
3 . 誤りです。
クレーンのつり上げ機構に変更を加えた者は、変更届を提出するように義務付けられていますが、変更検査を受けることは定められていません。
4 .正しいです。
クレーン検査証の有効期間をこえて使用を休止したクレーンを再び使用しようとする者は、使用再開検査を受けるよう定められています。
5 . 正しいです。
所轄労働基準監督署長は、使用再開検査のために必要があると認めるときは、当該検査に係るクレーンについて、当該検査を受ける者に塗装の一部をはがすことを命ずることができます。
参考になった数22
この解説の修正を提案する
02
クレーンの検査に関する問題です。
性能検査や定期検査などは定められている期間やルールがしっかり決まっているので、頭に入れて下さい。
正しい記述です。
クレーン検査証の有効期間の更新を受けようとする者は、原則として登録性能検査機関が行う性能検査を受けなければならないと定められています。
正しい記述です。
性能検査においては、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行う以外に荷重試験なども行います。
クレーンのつり上げ機構に変更を加えた場合、変更届の提出は必要ですが、変更検査は受ける必要がありません。
正しい記述です。
クレーン検査証の有効期間をこえて使用を休止したクレーンを再び使用しようとする者は、使用再開検査を受けなければならないと定められています。
正しい記述です。
所轄労働基準監督署長は、使用再開検査のために必要があると認める場合、当該検査に係るクレーンについて当該検査を受ける者に塗装の一部をはがすことを命ずることができます。
クレーンの検査は異常の確認など大切な検査ですが、定められている期間などを怠ると最悪使用禁止などになる可能性もあるので、期間などは確実に覚えておいてください。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
つり上げ荷重5トン以上のクレーン(この場合10トンの天井クレーン)については、労働安全衛生法および関連法令により、定期的な検査や変更時の手続きが厳格に定められています。
正しい記述です。検査証の更新には、原則として登録性能検査機関による性能検査を受けなければなりません。
正しい記述です。性能検査では、構造や機能の点検に加えて、荷重試験(定格荷重またはそれ以上)を行います。
誤った記述です。クレーンの構造や機能に影響を与える変更を加えた場合には、変更届の提出が必要となりますが、「つり上げ機構の変更」だけでは必ずしも「変更検査」対象にはなりません。変更検査が必要となるのは、主に「定格荷重」や「用途区分」の変更など、法令で定められた重要な変更に限られます。したがって、「つり上げ機構の変更=変更検査が必要」とする記述は不正確で、法令上の誤りです。
正しい記述です。検査証の有効期間を過ぎて使用を休止していたクレーンを再び使う場合には、「使用再開検査」を受ける必要があります。
正しい記述です。所轄労働基準監督署長は、検査の必要があると認めたとき、塗装の一部をはがすなどの命令を出すことが法令上可能です(外観点検等のため)。
つり上げ荷重10トンのような大型のクレーンには厳格な検査制度が設けられており、性能検査や使用再開検査、検査証の更新などが義務付けられています。ただし、すべての構造変更が「変更検査」の対象になるわけではなく、その必要性は変更の内容によって異なります。検査区分とその適用範囲を正しく理解することが、安全管理上重要です。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
前の問題(問15)へ
平成31年(2019年)4月 問題一覧
次の問題(問17)へ