クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問15 (関係法令 問15)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問15(関係法令 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの組立て時、点検時、悪天候時等の措置に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。
  • 天井クレーンのクレーンガーダの上において当該天井クレーンに近接する建物の補修の作業を行うときは、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければならない。
  • 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。
  • 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、労働者の危険を防止するため、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとで当該作業に労働者を従事させなければならない。
  • 強風のため、クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 正しいです。

同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、労働者の危険を防止するため、監視人をおくことや、ランウェイの上にストッパーを設けること等の措置を講じることが定められています。

2 . 正しいです。

天井クレーンに近接する建物の補修の作業を行うときは、労働災害や事故を未然に防止するために原則として、当該天井クレーンの運転を禁止し、天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければなりません。

3 . 正しいです。

瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後、強風によってクレーンに異常が発生していないか、作業を開始する前に各部分の点検を行わなければなりません。

4 . 誤りです。

大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはなりません。

5 . 正しいです。

強風によって思わぬ事故や災害を発生させないよう、クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければなりません。

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02

悪天候の時の作業に関する問題です。

この問題も常識的に考えれば分かる問題なので、問題文をしっかり読んで解いていきましょう。

選択肢1. 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

正しい記述です。

同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等定められています。基本的には安全を最優先に作業を行う事が重要となります。

選択肢2. 天井クレーンのクレーンガーダの上において当該天井クレーンに近接する建物の補修の作業を行うときは、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければならない。

正しい記述です。

天井クレーンのクレーンガーダの上において当該天井クレーンに近接する建物の補修の作業を行う場合、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければいけません。

安全第一です。

選択肢3. 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。

正しい記述です。

強風などの悪天候時は作業を行わないよう、事前に点検などを済ませておく事が大事です。

選択肢4. 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、労働者の危険を防止するため、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとで当該作業に労働者を従事させなければならない。

大雨などの悪天候時は作業の指揮者以前にそもそも作業を行ってはいけません。

選択肢5. 強風のため、クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければならない。

正しい記述です。

選択肢3の内容と似ていますが、強風時も災害が起きやすいので原則作業は禁止しなければいけません。

まとめ

普通に考えて悪天候時は作業を行ってはいけない事が分かるかと思いますが、ニアミスもあるのでしっかり問題文を読んで確実に解いていきましょう。

参考になった数1

03

クレーンの組立て、点検、悪天候時の作業においては、労働災害を防止するために、法令に基づいた適切な措置が必要です。特に、悪天候や不安定な環境下では、作業を一時中止すべき状況もあります。

選択肢1. 同一のランウェイに並置されている走行クレーンの点検の作業を行うときは、監視人をおくこと、ランウェイの上にストッパーを設けること等、労働者の危険を防止するための措置を講じなければならない。

正しい記述です。同一ランウェイ上での点検作業では、監視人の配置やストッパーの設置など、労働者の安全確保が法令で求められています。


 

選択肢2. 天井クレーンのクレーンガーダの上において当該天井クレーンに近接する建物の補修の作業を行うときは、原則として、当該天井クレーンの運転を禁止するとともに、当該天井クレーンの操作部分に運転を禁止する旨の表示をしなければならない。

正しい記述です。天井クレーンガーダ上で建物の補修を行う場合には、原則クレーンの運転を禁止し、操作部分に運転禁止の表示を行う必要があります。


 

選択肢3. 屋外に設置されているクレーンを用いて瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹いた後に作業を行うときは、あらかじめ、クレーンの各部分の異常の有無について点検を行わなければならない。

正しい記述です。瞬間風速30m/s以上の風が吹いた後に屋外クレーンを使う場合には、作業前に各部の異常の有無を点検しなければなりません。


 

選択肢4. 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、労働者の危険を防止するため、作業を指揮する者を選任して、その者の指揮のもとで当該作業に労働者を従事させなければならない。

誤った記述です。大雨など悪天候で危険が予想される場合には、指揮者を選任して作業を続けるのではなく、作業を中止することが法令により義務付けられています。よって、「指揮者のもとで作業を続行する」というのは不適切な措置です。


 

選択肢5. 強風のため、クレーンに係る作業の実施について危険が予想されるときは、当該作業を中止しなければならない。

正しい記述です。強風などの悪天候で危険がある場合は、作業の中止が法令で義務付けられており、適切な対応です。


 

まとめ

クレーン作業における点検、組立て、悪天候下での対応は、すべて労働者の安全を守るために明確に法令で定められています。特に、大雨や強風などで危険が予想される場合は、作業を中止する判断が求められるため、安易に作業を続行することは許されません。安全第一の原則に従い、作業の可否を的確に判断することが重要です。


 

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