クレーン・デリック運転士の過去問
平成30年(2018年)10月
原動機及び電気に関する知識 問27

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 原動機及び電気に関する知識 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの三相誘導電動機の速度制御方式に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • 巻線形三相誘導電動機のダイナミックブレーキ制御は、巻下げの速度制御時に電動機の一次側を交流電源から切り離し、一次側に直流電源を通電して励磁することにより制動力を得るもので、つり荷が重い場合には低速での巻下げができない。
  • 巻線形三相誘導電動機の二次抵抗制御は、固定子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変化させて速度制御するもので、始動時に緩始動ができる。
  • かご形三相誘導電動機のインバーター制御は、電源の周波数を固定したまま電流値を変えて電動機に供給し回転数を制御するもので、精度の高い速度制御ができる。
  • 巻線形三相誘導電動機の渦電流ブレーキ制御は、電気的なブレーキのためブレーキライニングのような消耗部分がなく、制御性も優れている。
  • 巻線形三相誘導電動機のサイリスターレオナード制御は、負荷に適した速度特性が自由に得られるが、設備費が極めて高い。

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この過去問の解説 (1件)

01

1 .誤りです。

ダイナミックブレーキ制御は、巻下げの速度制御時に電動機の一次側を交流電源から切り離し、一次側に直流電源を通電して励磁することにより制動力を得ることができます。
制動力が大きいので、つり荷が軽い場合には低速での巻下げができません。

2 . 誤りです。

二次抵抗制御は、固定子の巻線に接続した抵抗器の抵抗値を変化させて速度制御するもので、横行、走行、旋回に広く用いられています。
始動時に緩始動とはなりません。

3 .誤りです。

インバーター制御は、電動機に供給される電源周波数を変えて速度制御します。
制御性能に優れており、精度の高い速度制御ができます。

4 . 正しいです。

渦電流ブレーキ制御は、過電流による制動力を利用した電気的なブレーキなので、消耗部分がなく、制御性も優れています。

5 . 誤りです。

サイリスターレオナード制御は、電動機の回転数を検知して、指定された速度と比較しながら制御するため、安定した速度を得ることができます。
設備費は極めて高いです。

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