クレーン・デリック運転士 過去問
平成30年(2018年)10月
問28 (原動機及び電気に関する知識 問28)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成30年(2018年)10月 問28(原動機及び電気に関する知識 問28) (訂正依頼・報告はこちら)
- ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。
- スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の損傷や焼付きを発生させることがある。
- 絶縁物の絶縁抵抗は、漏えい電流を回路電圧で除したものである。
- ポリエチレンは、電気の導体である。
- 電気回路の絶縁抵抗は、ボルトメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
ナイフスイッチは、入れるときよりも切るときの方がスパークが大きいです。
2 .正しいです。
回路にかかる電圧が高いほど大きなスパークが発生します。
スパークの熱で、接点が焼付いて損傷したり、絶縁体の劣化や、漏電、ショート、火災を招く恐れがあります。
3 .誤りです。
絶縁物の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものです。
4 . 誤りです。
ポリエチレンは、不導体です。
5 .誤りです。
電気回路の絶縁抵抗は、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。
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02
回路の絶縁やスパークに関する問題です。
この問題は電気工事士の内容と被る部分があるので、得意な人は得意な分野かと思いますが、内容は難しくないので、頭に入れておきましょう。
記述が逆になっており、ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときではなく、切るときの方がスパークが大きいので、切る時はできるだけスイッチに近づかないようにします。
正しい記述です。
スパークは、回路にかかる電圧が高いほど大きくなり、その熱で接点の損傷や焼付きを発生させる可能性があり、火災などにもつながるので非常に危険です。
記述が逆になっており、絶縁物の絶縁抵抗は、漏えい電流を回路電圧で除するのではなく、回路電圧を漏えい電流で除して求めます。
ポリエチレンは電気を通さないので導体ではなく不導体です。
電気回路の絶縁抵抗は、ボルトメーターではなくメガーと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定します。
冒頭でも伝えましたが、電気工事士の内容と被る部分が多いので、すでに電気工事士の免状を持っている人にとっては馴染みのある内容だったかと思います。
どれも基本的な内容なので、しっかり覚えておきましょう。
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03
電気回路において、安全かつ信頼性の高い運用を行うには、絶縁状態の把握やスパーク(火花)現象の理解が不可欠です。これらは感電防止や機器の損傷回避にも関係しており、正しい知識が必要です。本問題では、絶縁やスパークに関する記述の中から適切なものを選ぶ内容です。
誤った記述です。ナイフスイッチでは、切るとき(開放時)にアーク(スパーク)が発生しやすく、危険性が高いです。したがって「入れるときの方がスパークが大きい」という記述は誤りです。
正しい記述です。スパーク(電気火花)は、スイッチの開閉時などに発生し、回路電圧が高いほど発生エネルギーも大きくなります。その結果、接点部分が高温になり、損傷や焼付きを起こす原因となります。特に開閉頻度が高い装置や高電圧機器では、スパークによる接点劣化が問題となるため、スパーク防止対策が重要です。
誤った記述です。絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で割ったもの(=V/I)であり、記述が逆です。
誤った記述です。ポリエチレンは電気絶縁体(不導体)であり、導体ではありません。
誤った記述です。絶縁抵抗はメガー(絶縁抵抗計)で測定します。「ボルトメーター(電圧計)」は電圧を測定する機器であり、用途が異なります。
スパークの発生や絶縁抵抗の正しい理解は、電気設備の保守や事故防止において極めて重要です。特に、スイッチの開閉動作に伴うアークのリスクや、絶縁材料の性質を正しく把握することで、安全な電気設備の取り扱いが可能になります。
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