クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問2 (クレーン及びデリックに関する知識 問2)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問2(クレーン及びデリックに関する知識 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 巻上装置に主巻と補巻を設ける場合、定格荷重の大きい方を主巻、小さい方を補巻と呼び、一般的には巻上速度は補巻の方が速い。
- ワイヤロープ式のホイストには、トップランニング式と呼ばれるダブルレール形ホイストとサスペンション式と呼ばれる普通形ホイストがある。
- クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられるが、屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキを設けないものもある。
- 旋回装置は、ジブクレーンにおいて、中心軸の周りでジブなどを回転させる装置で、電動機、減速装置、固定歯車、ピニオンなどで構成されている。
- 天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。
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この過去問の解説 (3件)
01
巻上装置に主巻と補巻を設ける場合は、定格荷重の大きい方を主巻、小さい方を補巻と呼びます。
補巻は小容量の装置を設けているものが多いので、巻上速度は一般的に主巻よりも補巻の方が速いです。
2 . 正しいです。
ワイヤロープ式のホイストには、トップランニング式と呼ばれるダブルレール形ホイストとサスペンション式と呼ばれる普通形ホイストがあります。
3 . 正しいです。
クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられています。
しかし、屋内に設置される横行速度の遅いものや、定格速度が毎分20m以下のもの、油圧や人力で横行するものなどでは、ブレーキを設けていないものもあります。
4 . 正しいです。
旋回装置は、ジブクレーン等の旋回体を旋回させる装置です。
電動機、減速装置、固定歯車、ピニオンなどで構成されています。
5 . 誤りです。
天井クレーンの一電動機式走行装置は、ガーダーのほぼ中央に電動機と減速装置を備え、走行長軸によって両側の走行車輪を駆動させます。
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02
クレーンのトロリ及び作動装置に関する問題です。
トロリや作動装置はクレーンの重要設備なので、一つ一つ確実に確認しておきましょう。
正しい記述です。
巻上装置に主巻と補巻を設ける時に定格荷重の大きい方を主巻、小さい方を補巻と呼びますが、一般的には巻上速度は補巻の方が速いのが特徴です。
問題によっては「遅い」などと出題されるので注意して下さい。
正しい記述です。
ワイヤロープ式のホイストには、トップランニング式と呼ばれるダブルレール形ホイストとサスペンション式と呼ばれる普通形ホイストがあります。共に代表的なホイストなので覚えて下さい。
正しい記述です。
クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられるのが一般的ですが、屋内に設置される横行速度の遅いものなどはブレーキを設けないものもあります。
正しい記述です。
旋回装置はジブクレーンの場合、中心軸の周りでジブなどを回転させる装置となり、電動機や減速装置、固定歯車、ピニオンなどで構成されています。
天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備えていますが、駆動方式が異なり、電動機側の走行車輪ではなく、両側の走行速度を駆動させます。
トロリの駆動方式やブレーキの有無など、使用するクレーンの状況によって異なるので、それぞれの特徴はしっかり押さえておきましょう。
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03
クレーンのトロリや各種作動装置は、荷の運搬や制御において中心的な役割を果たします。これらの構造や機能を正しく理解することは、安全で効率的な運転に不可欠です。
適切な記述です。主巻と補巻を設ける場合、主巻が大荷重用、補巻が軽荷重かつ高速用とされ、補巻の方が巻上速度が速いのが一般的です。
適切な記述です。ワイヤロープ式ホイストには、上を走行するトップランニング式(ダブルレール形)と、梁にぶら下がるサスペンション式(普通形)があります。
適切な記述です。クラブトロリの横行装置は、多くの場合ブレーキを備えますが、屋内用や低速装置では省略されることもあります。
適切な記述です。ジブクレーンの旋回装置は、ジブを回転させるための機構で、電動機・減速機・ピニオン・固定歯車などで構成されます。
不適切な記述です。一電動機式走行装置では、通常、片側の走行車輪だけでなく両側の車輪を駆動するように機械的に連結されているのが一般的です。電動機が片側に設置されていても、もう一方の車輪にも動力が伝達される仕組みが備わっています。したがって、「電動機側の走行車輪のみを駆動する」という表現は誤りです。
クレーンのトロリや作動装置には多様な種類と構造があり、それぞれの特性を理解することで、安全性と操作性の向上につながります。特に走行装置の駆動方式は、動力の伝達方法を正しく把握しておく必要があります。
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