クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問19 (関係法令 問19)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問19(関係法令 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの定期自主検査及び点検に関する記述として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。
  • 定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、当該デリックを用いて行う作業の開始後、遅滞なく、補修しなければならない。
  • 定期自主検査を行ったときは、デリック検査証にその結果を記載しなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 誤りです。

1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、定格荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行います。

2 .誤りです。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始するときに、所定の事項について自主検査を行わなければなりません。

3 . 正しいです。

作業開始前の点検においては、クラッチの機能についての点検も含まれています。

4 . 誤りです。

定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、ただちに補修しなければなりません。

5 . 誤りです。

定期自主検査を行ったとき、デリック検査証にはその結果を記載する必要はありません。

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02

デリックの自主検査や点検に関する問題です。

点検の内容や期間などを問われますが、クレーンの点検と酷似している部分もあるので、しっかり読んで解いていきましょう。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重ではなく定格荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならないと定められています。

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内ではなく、使用を開始する際に所定の事項について自主検査を行わなければいけません。

選択肢3. 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。

正しい記述です。

作業開始前の点検では、クラッチの機能について点検を行わなければいけません。クラッチが正常に機能しないと事故などにつながります。

選択肢4. 定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、当該デリックを用いて行う作業の開始後、遅滞なく、補修しなければならない。

定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、当該デリックを用いて行う作業の開始後ではなく、すぐに補修しなければいけません。

選択肢5. 定期自主検査を行ったときは、デリック検査証にその結果を記載しなければならない。

定期自主検査を行ったときは、3年間の保存が義務化されていますが、デリック検査証にその結果を記載する必要はありません。

まとめ

デリックの点検も正確に行わないと、作業中に怪我などのリスクもあるので、決められた内容はしっかり点検する必要があります。期間などもしっかり覚えておきましょう。

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03

デリックの安全な使用を確保するためには、定期自主検査や作業前点検を法令に基づいて適切に実施することが重要です。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、旋回及びブームの起伏の作動を定格速度により行わなければならない。

誤った記述です。1年以内ごとの定期自主検査では荷重試験を行う必要はありません。 荷重試験は性能検査(法定検査)の一環として行われるものであり、自主検査では構造や機能の点検が中心です。


 

選択肢2. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始した後30日以内に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

誤った記述です。1か月を超えて使用していなかった場合、その後使用を再開する際には使用前に自主検査を行う必要があります。

「使用後30日以内」ではなく、使用を再開する前に実施しなければなりません。


 

選択肢3. 作業開始前の点検においては、クラッチの機能について点検を行わなければならない。

正しい記述です。労働安全衛生規則 第185条により、デリックを使用する作業開始前には、クラッチの機能、ブレーキの機能、ワイヤロープの損傷、フックの損傷や外れ止め装置の機能などについて点検することが義務づけられています。よって、クラッチの機能を点検するのは法令に適合する正しい記述です。


 

選択肢4. 定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、当該デリックを用いて行う作業の開始後、遅滞なく、補修しなければならない。

誤った記述です。点検で異常があった場合は、「遅滞なく」ではなく、「当該デリックを用いて行う作業を行ってはならない」とされており、補修または異常の除去が完了するまで使用してはいけません。


 

選択肢5. 定期自主検査を行ったときは、デリック検査証にその結果を記載しなければならない。

誤った記述です。定期自主検査の結果は、「自主検査記録簿」に記録しなければなりませんが、デリック検査証に記載する必要はありません。


 

まとめ

デリックの安全確保のためには、定期自主検査や作業開始前点検の正確な実施と記録の保管が不可欠です。特に、クラッチやブレーキなどの操作機構の機能点検は、日常的な安全管理の基本であり、法令でも義務づけられています。今回はそのうち、作業前のクラッチ点検の必要性に関する記述が正解となりました。


 

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