クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問28 (原動機及び電気に関する知識 問28)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問28(原動機及び電気に関する知識 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

回路の絶縁、スパークなどに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。
  • 絶縁物の絶縁抵抗は、漏えい電流を回路電圧で除したものである。
  • 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。
  • 雲母は、電気の導体である。
  • スパークにより火花となって飛んだ粉が絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因となる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1 . 誤りです。

ナイフスイッチは、入れるときよりも切るときの方がスパークが大きいので、切るときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行うようにします。

2 . 誤りです。

絶縁物の絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除したものです。

3 . 誤りです。

電気回路の絶縁抵抗は、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定します。

4 . 誤りです。

雲母は、電気の不導体(絶縁体)です。

5 . 正しいです。

スパークにより火花となって飛んだ粉が絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因となりますし、火災を引き起こして焼損させる場合もあります。

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02

回路の絶縁やスパークなどに関する問題です。

絶縁などをしっかり理解していないと感電などの災害にもつながる内容なので、確実に覚えていきましょう。

選択肢1. ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

記述が逆になっており、ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときではなく、入れるときの方がスパークは小さいので、逆に切るときはスイッチに近づかないようにします。

選択肢2. 絶縁物の絶縁抵抗は、漏えい電流を回路電圧で除したものである。

記述が逆になっており、絶縁物の絶縁抵抗は回路電圧を漏えい電流で除したものとなります。

選択肢3. 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。

電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターではなく、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定します。

選択肢4. 雲母は、電気の導体である。

雲母は電気を通さないので不導体となります。

選択肢5. スパークにより火花となって飛んだ粉が絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因となる。

正しい記述です。

スパークにより火花となって飛んだ粉が絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因となります。そのため、注意して付着しないようにしなければいけません。

まとめ

スパークは火傷や目に入ると失明などの大きな災害にもつながるので、危険性はしっかり頭に入れておきましょう。

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03

電気回路の安全な運用には、絶縁の確保やスパーク(火花)による事故の防止が非常に重要です。絶縁抵抗や電気機器の取扱いに関する正しい知識は、漏電や火災などの重大事故を防ぐうえで不可欠です。

選択肢1. ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

不適切な記述です。ナイフスイッチは切断時の方がスパークが発生しやすいです。電流が流れている状態で開放(切断)する際にアーク(火花)が生じやすくなるため、「入れるときの方がスパークが大きい」という記述は誤りです。


 

選択肢2. 絶縁物の絶縁抵抗は、漏えい電流を回路電圧で除したものである。

不適切な記述です。絶縁抵抗は、回路電圧を漏えい電流で除した値であり、「漏えい電流を回路電圧で除したもの」ではありません(逆)。よって、記述は誤りです。


 

選択肢3. 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。

不適切な記述です。絶縁抵抗を測定する機器はメガー(絶縁抵抗計)であり、アンメーター(電流計)ではありません。よって記述は誤りです。


 

選択肢4. 雲母は、電気の導体である。

不適切な記述です。雲母(マイカ)は絶縁体であり、電気の導体ではありません。高圧機器などで優れた絶縁材として利用されます。よってこの記述も誤りです。


 

選択肢5. スパークにより火花となって飛んだ粉が絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因となる。

適切な記述です。スパークによって発生した火花や金属粉が絶縁物の表面に付着すると、絶縁性能が低下し、漏電や短絡を引き起こす原因になります。これは実際の電気設備でもよくあるトラブル要因であり、非常に重要な安全知識です。


 

まとめ

電気回路における絶縁不良やスパークの発生は、火災や感電事故の重大な原因となります。今回の問題では、スパークによる汚れが絶縁障害を引き起こすという記述が正しく、安全管理上非常に重要な知識です。その他の選択肢には基本的な誤りが含まれており、誤解を招く内容となっています。


 

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