クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年（2019年）4月
問29 (原動機及び電気に関する知識 問29)

正しい記述です。

電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことが挙げられます。急な電圧降下は故障にもつながります。

正しい記述です。

電動機が全く起動しない場合の原因の一つとして、配線の端子が外れていることが挙げられます。配線が繋がっていないと通電されません。

正しい記述です。

過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられます。過電流継電器はそのような異常時に作動する設備となります。

三相誘導電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の配線が２線ではなく1線断線している事が原因で発生します。

正しい記述です。

集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられます。この状態は非常に危険なのですみやかに対処しなければいけません。

適切な記述です。電源電圧が大きく降下していると、起動トルクが不足し、電動機の回転数が上がらないことがあります。これは現実的な故障原因です。

適切な記述です。電動機が全く起動しない場合、端子の外れや断線はよくある原因のひとつです。配線確認は基本です。

適切な記述です。過電流継電器は短絡や過負荷時に作動し、回路を保護します。短絡はその代表的な原因のひとつであり、記述は正しいです。

不適切な記述です。三相誘導電動機が「うなる」という現象は、三相のうち１線が断線した場合（１線欠相）に起こる典型的な症状です。モーターが磁界の不平衡により回転できず、音を立ててうなることがあります。２線断線していれば、モーターはまったく反応しない（うなりすらしない）のが一般的です。よって、「２線断線でうなる」という記述は不適切です。

適切な記述です。集電装置で集電子が摩耗していると接触が不安定になり、スパーク（火花）が激しくなります。摩耗はよくある原因です。