クレーン・デリック運転士の過去問
令和2年(2020年)4月
クレーン及びデリックに関する知識 問6
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)4月 クレーン及びデリックに関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンのブレーキに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 足踏み油圧式ディスクブレーキは、運転室で操作する天井クレーンの走行用やジブクレーンの旋回用に用いられる。
- バンドブレーキには、緩めたときにバンドが平均して緩むように、バンドの外周にすき間を調整するボルトが配置されている。
- ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構及びばねにより構成されており、電磁石の励磁を交流で行うものを交流電磁ブレーキ、直流で行うものを直流電磁ブレーキという。
- 電動油圧式ディスクブレーキは、ディスクの両面を油圧などで摩擦パッドを介して押し付けて制動するもので、制動力の開放は電動油圧により行うが、ディスクが過熱しやすく、装置全体を小型化できない。
- 電動油圧押上機ブレーキは、ばねにより制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動力を解除する。
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この過去問の解説 (2件)
01
4 .電動油圧式ディスクブレーキはバネの力によって摩耗パッドをディスクに押し付け制動し、制動力の開放は油圧によって行うものです。そのため、油圧がかかっていない電源オフ状態では常にブレーキがかかった状態となっています。
1 .足踏み油圧式ディスクブレーキは、運転室で操作する天井クレーンの走行やジブクレーンの旋回時のブレーキとして用いられています。
2 .バンドブレーキには、緩めたときにバンドが平均して緩む必要があり、その為、バンドの外周にすき間を調整するボルトが配置されています。
3 .ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構及びばねにより構成されており、電磁石の励磁を交流で行うものを交流電磁ブレーキ、直流で行うものを直流電磁ブレーキといいます。
5 .電動油圧押上機ブレーキは、ばねにより制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動力を解除する構造になっています。
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02
1 .適切です。
足踏み油圧式ディスクブレーキは、運転室で操作する足踏みブレーキです。
天井クレーンの走行用やジブクレーンの旋回用に用いられています。
2 .適切です。
バンドブレーキには、緩めたときにバンドが平均して緩むように、バンドの外周にすき間を調整するボルトが配置されています。
3 .適切です。
ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構及びばねによって構成されています。
電磁石の励磁(電流を流すことで磁石にすること)を交流で行うものを交流電磁ブレーキ、直流で行うものを直流電磁ブレーキといいます。
4 .適切ではありません。
電動油圧式ディスクブレーキは、ディスクの両面を油圧などで摩擦パッドを介して押し付けて制動します。
制動力の開放は電動油圧によって行っており、ディスクは摩擦によって過熱しやすいですが、小型で安定した制動力があります。
5 .適切です
電動油圧押上機ブレーキは、ばねにより制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動力を解除します。横行や走行のブレーキとして使用されます。
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