クレーン・デリック運転士 過去問
令和3年(2021年)10月
問23 (原動機及び電気に関する知識 問23)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)10月 問23(原動機及び電気に関する知識 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

電動機に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。
  • かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導線(バー)がかご形に配置された簡単な構造である。
  • 直流電動機は、一般に、速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。
  • 巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼ぶ。
  • 三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

答えは(5)です。

解説

1.「巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。」は正しいです。

2.「かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導線(バー)がかご形に配置された簡単な構造である。」は正しいです。

3.「直流電動機は、一般に、速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。」は正しいです。

4.「巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼ぶ。」は正しいです。

5.「三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなる」は誤りです。

同期速度の式は以下のようになります。

同期速度N=(2×電源周波数f)/(極数P)

よって三相誘導電動機の同期速度Nは、周波数fを一定とすれば、極数Pが多いほど遅くなります

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02

電動機に関する問題です。

それぞれの電動機の仕組みを理解する事が重要となるので、しっかり押さえておきましょう。

選択肢1. 巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続される。

正しい記述です。

巻線形三相誘導電動機は、固定子側も回転子側も巻線になっており、回転子側の巻線はスリップリングを通して外部抵抗と接続されます。

選択肢2. かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導線(バー)がかご形に配置された簡単な構造である。

正しい記述です。

かご形三相誘導電動機の回転子は、鉄心の周りに太い導線がかご形に配置された簡単な構造となります。

選択肢3. 直流電動機は、一般に、速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要である。

正しい記述です。

直流電動機は、一般に、速度制御性能が優れているが、整流子及びブラシの保守が必要です。

定期的なメンテナンスが重要です。

選択肢4. 巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼ぶ。

正しい記述です。

巻線形三相誘導電動機では、固定子側を一次側、回転子側を二次側と呼びます。

固定子側を一次側、回転子側を二次側の順番を忘れないようにしましょう。

選択肢5. 三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなる。

三相誘導電動機の同期速度は、周波数を一定とすれば、極数が少ないほど遅くなるのではなく、多いほど遅くなります。

まとめ

電動機に関わる内容は、中々馴染みがないと覚えにくいですが、頻出問題なので、頭にいれておきましょう。

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