クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)4月
クレーン及びデリックに関する知識 問8

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)4月 クレーン及びデリックに関する知識 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの種類及び型式に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを通常135°に開いた2本のガイロープにより後方から支えるもので、ブームはマストより短いものが多く、旋回角度は通常240°が限度である。
  • ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。
  • 鳥居形デリックは、2本の直立したマストを2本のステーにより後方から支えるもので、旋回角度はステーにより制限され、通常は180°が限度である。
  • ジンポールデリックは、1本の直立したマストを2本のガイロープにより後方から支えるもので、旋回角度は、通常180°が限度である。
  • 二又デリックは、下端が互いに交差する2本のマストを2本以上のガイロープにより後方から支えるもので、旋回は120°まで可能である。

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。」 です。

デリックは、荷物を吊り上げたり下ろしたりするためのクレーンの一種で、その種類によって構造や特性が異なります。

それぞれの選択肢を丁寧に見ていきましょう。

選択肢1. スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを通常135°に開いた2本のガイロープにより後方から支えるもので、ブームはマストより短いものが多く、旋回角度は通常240°が限度である。

スチフレッグデリックは、マスト(垂直の棒)を「脚」と呼ばれる2本の支えで固定し、安定性を確保する型式です。

しかし、この選択肢では「135°に開いた2本のガイロープで支える」となっており、構造の説明が間違っています。

この記述は不適切です。

選択肢2. ガイデリックは、1本の直立したマストを6本以上のガイロープにより支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360°まで旋回する。

ガイデリックは、1本のマストを6本以上のガイロープ(ロープで固定する装置)でしっかり支える型式です。

ブーム(荷物を吊るためのアーム)はガイロープをまたぐ形で360°旋回できるのが特徴です。

この記述は適切です。

選択肢3. 鳥居形デリックは、2本の直立したマストを2本のステーにより後方から支えるもので、旋回角度はステーにより制限され、通常は180°が限度である。

鳥居形デリックは、2本のマストを使うデリックですが、ステー(補助的な支え)によって安定性を確保します。

旋回角度について「通常180°が限度」とありますが、鳥居形デリックは固定式であり、旋回角度は持ちません。

この記述は不適切です。

選択肢4. ジンポールデリックは、1本の直立したマストを2本のガイロープにより後方から支えるもので、旋回角度は、通常180°が限度である。

ジンポールデリックは、1本のマストを2本のガイロープで支える型式で、非常に簡単な構造です。

しかし、旋回角度は通常**最大で360°**可能であるため、「180°が限度」とする記述は誤りです。

この記述は不適切です。

選択肢5. 二又デリックは、下端が互いに交差する2本のマストを2本以上のガイロープにより後方から支えるもので、旋回は120°まで可能である。

二又デリックは、2本のマストが交差するように設置され、複雑な作業に対応できる型式です。

旋回角度は360°が可能であり、「120°まで」とする記述は間違っています。

この記述は不適切です。

まとめ

正しい選択肢は、「ガイデリック」の説明です。ガイデリックは、多くのガイロープで安定させるため、360°の自由な旋回が可能で、大きな作業範囲を持つのが特徴です。

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