クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
原動機及び電気に関する知識 問6
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 原動機及び電気に関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンの電動機の制御に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- ゼロノッチインターロックは、各制御器のハンドルが停止位置になければ、主電磁接触器を投入できないようにしたものである。
- 間接制御は、シーケンサーを使用することにより、直接制御に比べ、いろいろな自動運転や速度制御を容易に行うことができる。
- 間接制御は、直接制御に比べ、制御器は小型・軽量であるが、設備費が高い。
- 直接制御は、容量の大きな電動機では制御器のハンドル操作が重くなるので使用できない。
- 半間接制御は、巻線形三相誘導電動機の一次側を直接制御器で直接制御し、二次側を電磁接触器で間接制御する方式である。
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この過去問の解説 (1件)
01
クレーンの電動機の制御方式には、直接制御、間接制御、半間接制御などがあり、それぞれに特徴や用途が あります。本問題では、それらの制御方式や機能に関する記述のうち、適切でないものを選ぶ必要があります。 以下に各選択肢を詳しく解説します。
この記述は正しいです。
ゼロノッチインターロックは、安全性を確保するための機構であり、各制御器のハンドルが停止位置(ゼロノッチ) になっていない場合、主電磁接触器を投入できないようにする仕組みです。クレーン運転時の基本的な安全装 置として正確な説明です。
この記述は正しいです。
間接制御は、シーケンサーを使用することで、直接制御に比べて自動運転や複雑な速度制御が容易に行えます。特にクレーンの高度な運転制御においては、間接制御の利便性が重視されます。
この記述は正しいです。
間接制御では、制御器は小型・軽量化されますが、電磁接触器や補助装置が必要になるため、直接制御に比べて設備費が高くなる傾向があります。
この記述は正しいです。
直接制御では、大容量の電動機に使用する場合、ハンドル操作が重くなる問題があるため、通常は小容量の電動機に限定して使用されます。
この記述は誤りです。
半間接制御では、巻線形三相誘導電動機の二次側(ローター側)を制御することが一般的であり、一次側(ス テーター側)を直接制御器で制御するという記述は不正確です。この方式は、二次側を抵抗や電磁接触器で制 御することに特徴があります。
適切でない記述は選択肢5です。
半間接制御の説明に誤りがあり、一次側を直接制御するという内容は実際の仕組みと異なります。他の選択肢はすべて正しい記述です。
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