クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問4

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

均質な材料でできた固体の物体の重心に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性は悪くなる。
  • 物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。
  • 複雑な形状の物体であっても、物体の重心は、一つの点である。
  • 重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。
  • 水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、その物体は倒れる。

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この過去問の解説 (1件)

01

物体の重心に関する基本的な性質について、それぞれの記述が正しいかどうかを確認し、「適切でないもの」を一つ選びます。

選択肢1. 直方体の物体の置き方を変える場合、重心の位置が高くなるほど安定性は悪くなる。

この記述は正しいです。
重心が高くなると、安定性が悪くなる(不安定になる)のは基本的な力学の法則です。重心が低いほど、物体が
倒れにくくなります。

選択肢2. 物体を構成する各部分には、それぞれ重力が作用しており、それらの合力の作用点を重心という。

この記述は正しいです。 

重心は、物体全体に働く重力の合力が集中する点を指します。これは物理的な定義に基づいています。

選択肢3. 複雑な形状の物体であっても、物体の重心は、一つの点である。

この記述は正しいです。 

物体の重心は、物体の形状や質量分布に依存しますが、均質な材料で構成された物体であれば、重心は必ず 一点に存在します。

選択肢4. 重心は、物体の形状によっては必ずしも物体の内部にあるとは限らない。

この記述は正しいです。

 ドーナツ型やリング型など、空洞のある物体では重心が物体の外部に位置することがあります。

選択肢5. 水平面上に置いた直方体の物体を傾けた場合、重心からの鉛直線がその物体の底面を通るときは、その物体は倒れる。

この記述は誤りです。
重心からの鉛直線が底面を通っている間は、物体は安定しています。物体が倒れるのは、鉛直線が底面の外に出た場合です。この記述は不正確であり、適切ではありません。

まとめ

重心に関する問題では、物体が安定している条件を理解することが重要です。選択肢5が適切でない記述であり、正しい答えです。

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