クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
原動機及び電気に関する知識 問5
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 原動機及び電気に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
クレーンの給電装置に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
- 爆発性のガスや粉じんが発生するおそれのある場所では、トロリダクトを用いた防爆構造の給電方式が採用される。
- すくい上げ式トロリ線給電は、がいしでトロリ線をつり下げ、パンタグラフを用いてトロリ線をすくい上げて集電する方式である。
- 旋回体、ケーブル巻取式などの回転部分への給電には、トロリバーが用いられる。
- キャブタイヤケーブル給電は、充電部が露出している部分が多いので、感電の危険性が高い。
- トロリ線給電のうち絶縁トロリ線方式のものは、一本一本のトロリ線が、すその開いた絶縁物で被覆されており、集電子はその間を摺(しゅう)動して集電する。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題では、クレーンの給電装置に関する各種方式の特徴について問われています。選択肢の中から適切な記述を選ぶ必要があります。
この記述は誤りです。
爆発性のガスや粉じんが発生する場所では、防爆構造の給電装置が必要ですが、一般的にトロリダクトは防爆 構造ではありません。防爆が必要な環境では、防爆対応のケーブルや密閉構造の装置が採用されます。
この記述は誤りです。
すくい上げ式トロリ線給電は、トロリ線を下げて支持し、集電装置がこれを持ち上げて接触する仕組みではありません。正確には、トロリ線をしっかりと固定し、集電装置がトロリ線に接触して電力を供給する方式です。
この記述は誤りです。
旋回体や回転部分への給電には、通常、ケーブル巻取式やスリップリング方式が用いられます。トロリバーは 固定された直線的な移動に適した給電方式であり、回転部分には適しません。
この記述は誤りです。
キャブタイヤケーブル給電は、絶縁されたケーブルを用いる方式であり、充電部が露出している部分はありません。感電のリスクが高いという記述は誤りです。
この記述は正しいです。
絶縁トロリ線方式では、一本一本のトロリ線が絶縁物で覆われており、開放部分から集電装置が摺動して電力 を供給します。この方式は安全性が高く、特に屋内での使用に適しています。
本問の正解は5番です。絶縁トロリ線方式の説明は正確で、クレーンの給電装置として広く採用されています。 他の選択肢は、給電装置の特徴や用途について誤った記述が含まれているため、不適切です。
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