クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
原動機及び電気に関する知識 問4

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 原動機及び電気に関する知識 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの電動機の付属機器に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。
  • ユニバーサル制御器は、一つのハンドルを前後左右や斜めに操作できるようにし、二つの制御器を同時に又は単独で操作できる構造になっている。
  • ドラム形直接制御器は、ハンドルで回される円弧状のセグメントと固定フィンガーにより主回路を開閉する構造である。
  • 共用保護盤は、外部から供給された電力を各制御盤へ配電することを主目的とし、各電動機やその回路を保護するための装置をひとまとめにしたものである。
  • 配線用遮断器は、通常の使用状態の電路の開閉のほか、過負荷、短絡などの際には、自動的に電路の遮断を行う機器である。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、クレーンの電動機に関連する付属機器の特徴や役割についての知識が問われています。それ ぞれの選択肢の内容を確認し、適切でない記述を判断します。

選択肢1. 押しボタン制御器は、直接制御器の一種であり、電動機の正転と逆転のボタンを同時に押せない構造となっている。

この記述は誤りです。 

押しボタン制御器は間接制御器に分類されます。直接制御器ではなく、磁力継電器(電磁接触器)を介して電動 機を操作する構造を持っています。したがって、「直接制御器の一種」という記述は誤りです。

選択肢2. ユニバーサル制御器は、一つのハンドルを前後左右や斜めに操作できるようにし、二つの制御器を同時に又は単独で操作できる構造になっている。

この記述は正しいです。 

ユニバーサル制御器は、一つのハンドルで複数の方向(前後左右や斜め)を操作可能で、二つの制御器を同時または単独で操作することができます。この構造は操作性を高め、効率的な制御を実現します。

選択肢3. ドラム形直接制御器は、ハンドルで回される円弧状のセグメントと固定フィンガーにより主回路を開閉する構造である。

この記述は正しいです。
ドラム形直接制御器は、ハンドルで操作される円弧状のセグメントと固定フィンガーの組み合わせによって主回路を開閉する構造を持っています。この仕組みは直接的な制御を行うための基本的な特徴を反映しています。

選択肢4. 共用保護盤は、外部から供給された電力を各制御盤へ配電することを主目的とし、各電動機やその回路を保護するための装置をひとまとめにしたものである。

この記述は正しいです。 

共用保護盤は、外部から供給される電力を各制御盤へ配電する役割を持ち、同時に各電動機やその回路を保護する機能を備えています。これにより、安全性と効率性を確保しています。

選択肢5. 配線用遮断器は、通常の使用状態の電路の開閉のほか、過負荷、短絡などの際には、自動的に電路の遮断を行う機器である。

この記述は正しいです。 

配線用遮断器は、通常の電路の開閉のほか、過負荷や短絡などの異常が発生した際に、自動的に回路を遮断する機能を持っています。この特性は、電気機器の保護において非常に重要です。

まとめ

本問の正解は1番です。押しボタン制御器は間接制御器に分類されるため、「直接制御器の一種」という記述は誤りです。
他の選択肢は、それぞれ正しい記述であり、クレーン運転士試験で押さえておくべき基礎知識に該当します。 

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