クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問6

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 クレーンの運転のために必要な力学に関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

物体に働く摩擦力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力という。
  • 床面で静止している物体には、その物体を床面に沿って引っ張るなどして力を加えなければ、静止摩擦力は働かない。
  • 静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ/Nで求められる。
  • 円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると小さい。
  • 物体に働く運動摩擦力は、最大静止摩擦力より小さい。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、物体に働く摩擦力に関する基本的な知識が問われています。それぞれの記述が正しいかどうかを確認し、不適切なものを特定します。

選択肢1. 他の物体に接触し、その接触面に沿う方向の力が作用している物体が静止しているとき、接触面に働いている摩擦力を静止摩擦力という。

この記述は正しいです。 

静止摩擦力とは、物体が静止している状態で、接触面に沿って外部から加えられる力に対抗する摩擦力のことを指します。

選択肢2. 床面で静止している物体には、その物体を床面に沿って引っ張るなどして力を加えなければ、静止摩擦力は働かない。

この記述は正しいです。
物体が静止している状態では、外部から接触面に沿った力が加えられていなければ静止摩擦力は発生しません。摩擦力は、外部からの力に応じて発生するものです。

選択肢3. 静止摩擦係数をμ、物体の接触面に作用する垂直力をNとすれば、最大静止摩擦力Fは、F=μ/Nで求められる。

この記述は誤りです。

最大静止摩擦力 は、静止摩擦係数と接触面に作用する垂直力の積で求められます。

選択肢4. 円柱状の物体を動かす場合、転がり摩擦力は滑り摩擦力に比べると小さい。

この記述は正しいです。 

円柱状の物体や車輪などを転がす際に発生する転がり摩擦力は、滑り摩擦力(物体を引きずるときに発生する 摩擦力)に比べて非常に小さいです。

選択肢5. 物体に働く運動摩擦力は、最大静止摩擦力より小さい。

この記述は正しいです。 

運動摩擦力は、物体が動いている際に働く摩擦力で、一般的に最大静止摩擦力よりも小さいです。

まとめ

本問の正解は3番です。最大静止摩擦力の計算式が誤って記述されています。 他の選択肢は、摩擦力に関する正しい知識を示しており、適切な記述です。

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