クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年（2025年）4月
問11 (関係法令 問1)
問題文
建設物の内部に設置する走行クレーン（以下、本問において「クレーン」という。）に関する記述として、法令上、違反となるものは次のうちどれか。
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和7年（2025年）4月 問11（関係法令 問1） （訂正依頼・報告はこちら）
建設物の内部に設置する走行クレーン（以下、本問において「クレーン」という。）に関する記述として、法令上、違反となるものは次のうちどれか。
- クレーンガーダの歩道と当該歩道の上方にある建設物のはりとの間隔が1.7mであるため、当該歩道上に当該歩道からの高さが1.4mの天がいを設けている。
- クレーンの運転室の端から労働者が墜落するおそれがあるため、当該運転室の端と運転室に通ずる歩道の端との間隔を0.2mとしている。
- クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分の歩道の幅を0.5mとしている。
- クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分以外の歩道の幅を0.7mとしている。
- クレーンガーダに歩道を有するクレーンの集電装置の部分を除いた最高部と、当該クレーンの上方にある建設物のはりとの間隔を0.5mとしている。
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この過去問の解説 （2件）
01
走行クレーンの違反に関する問題です。数値の暗記が中心ですが、それぞれの値はどれも重要なので、確実に覚えておきましょう。
正確にはクレーンガーダの歩道と当該歩道の上方にある建設物のはりとの間隔が1.8m未満である場合は、当該歩道上に当該歩道からの高さが1.5m以上の天がいを設けなければならないと定められていますので、1.4ｍは違反となります。
正しい記述です。
クレーンの運転室の端から労働者が墜落するおそれがある場合、当該運転室の端と運転室に通ずる歩道の端との間隔を0.3m以下としなければいけません。
正しい記述です。
クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分の歩道の幅は0.4m以上としなければいけません。
正しい記述です。
正しくは、クレーンと建設物との間の歩道のうち、建設物の柱に接する部分以外の歩道の幅は0.6m以上としなければならないと定められています。
正しい記述です。
クレーンガーダに歩道を有するクレーンの集電装置の部分を除いた最高部と、当該クレーンのその上方にある建設物のはりとの間隔は0.4m以上としなければならないとされています。
中々覚えにくい値が多いですが、良く出題されるので、順番に覚えておきましょう。
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02
建屋内の走行クレーンは、すき間（間隔）と歩道の幅が条文でミリ単位まで決められています。
数字を「柱側＝0.4m以上／柱側以外＝0.6m以上」「運転室端と歩道端＝0.3m以下」「クレーン最高部と上方部材＝0.4m以上」「歩道上の頭上高＝1.8m以上（満たせないときは天がいを1.5m以上）」とワンセットで覚えると取り違えません。
紛らわしく覚えにくいですがよく出る問いなので確実に覚えておきましょう。
違反です。
歩道上の頭上は1.8m以上が原則で、満たせない場合でも天がいは1.5m以上が必要です。1.4mでは不足です。
適法です。
運転室端と歩道端の間隔は0.3m以下にする決まりです。0.2mは許容範囲内です。
適法です。
柱に接する部分の歩道は0.4m以上でよく、0.5mは基準を満たします。
適法です。
柱に接しない部分の歩道は0.6m以上が必要で、0.7mは基準クリアです。
適法です。
この間隔は0.4m以上が基準です。0.5mなら余裕があります。
暗記セット：柱側0.4m以上／柱側以外0.6m以上／運転室端0.3m以下／最高部0.4m以上／歩道上1.8m以上（不足時は天がい1.5m以上）。
頻出ですので必ず覚えておきましょう。
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