クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問28 (原動機及び電気に関する知識 問8)

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問28(原動機及び電気に関する知識 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

電気回路の絶縁、絶縁体、スパークなどに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
  • 黒鉛は、電気の絶縁体(不導体)である。
  • 雲母は、電気の導体である。
  • 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。
  • スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になる。
  • ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

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この過去問の解説 (2件)

01

電気回路の絶縁、絶縁体、スパークなどに関する問題です。

スパークは電気火傷にも関わるので、しっかり押さえておきましょう。

選択肢1. 黒鉛は、電気の絶縁体(不導体)である。

黒鉛は電気を通しやすいので、電気の導体となります。

選択肢2. 雲母は、電気の導体である。

雲母は電気を通しにくいので、電気の絶縁体となります。

選択肢3. 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。

電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターではなく、メガーと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定します。

選択肢4. スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になる。

正しい記述です。

スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になります。

選択肢5. ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

記述が逆になっており、正しくはナイフスイッチは、入れるよりも切るときの方がスパークが大きいので、切るときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行います。

まとめ

導体と絶縁体は他にも出題される場合があるので、それぞれ一通り覚えておきましょう。

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02

絶縁体と導体の基本、絶縁抵抗計の名称、スパークと汚損による漏電リスク、ナイフスイッチでのアークの出方を整理する問題です。

選択肢1. 黒鉛は、電気の絶縁体(不導体)である。

不適切です。
黒鉛は炭素の同素体で、平面状の結晶構造に沿って電子が移動しやすく、一般に良導体として扱います。絶縁体ではありません。

選択肢2. 雲母は、電気の導体である。

不適切です。
雲母は高い絶縁耐力と耐熱性をもつ典型的な電気絶縁材料です。導体ではありません。

選択肢3. 電気回路の絶縁抵抗は、アンメーターと呼ばれる絶縁抵抗計を用いて測定する。

不適切です。
電気回路の絶縁抵抗は絶縁抵抗計で測定します。一般にメガーと呼ばれます。アンメーターは電流計であり用途が異なります。

選択肢4. スパークにより火花となって飛んだ粉が、がいしなどの絶縁物の表面に付着すると、漏電や短絡の原因になる。

適切です。
スパークで飛散した金属粉などの導電性汚れががいし等の絶縁物表面に付着すると、表面漏れ電流が増え、トラッキングや短絡の原因になります。

 

選択肢5. ナイフスイッチは、切るときよりも入れるときの方がスパークが大きいので、入れるときはできるだけスイッチに近づかないようにして、側方などから行う。

不適切です。
ナイフスイッチでは負荷電流を遮断する際に回路が開離してアークが発生しやすく、一般に切るときの方がスパークは大きくなります。入れるときの方が大きいという説明は誤りです。

まとめ

物質の基本特性の記憶違い、計器名称の取り違え、アーク発生の典型は開路時という三点を押さえれば、この系統は確実に得点できます。

 

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