クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年(2025年)4月
問29 (原動機及び電気に関する知識 問9)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和7年(2025年)4月 問29(原動機及び電気に関する知識 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
- 電動機が全く起動しない場合の原因の一つとして、配線の端子が外れていることが挙げられる。
- 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線していることが挙げられる。
- 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。
- 電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大きすぎることが挙げられる。
- 電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことが挙げられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
クレーンの電気機器の故障の原因などに関する問題です。
電気機器の故障は日常的に起きますが、原因を突き止める事ができれば早めに対処できるようになるので、理解しておきましょう。
正しい記述です。
電動機が全く起動しない場合の原因の一つとして、配線の端子が外れていることが挙げられます。
過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、電動機の回路が断線ではなく、短絡していることが挙げられます。
正しい記述です。
集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられます。
正しい記述です。
電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大きすぎることが挙げられます。
正しい記述です。
電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、電源の電圧降下が大きいことが挙げられます。
特に急に動かしたり、大きな電力を掛けたりすると故障につながるので、注意して扱うようにしましょう。
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02
電動機が起動しない、回転が上がらない、保護継電器が動作するなどの典型症状と、想定される一次原因の対応関係を整理する問題です。
配線端子のゆるみや外れ、集電装置の摩耗、電源電圧の低下、負荷過大は定番です。
適切です。
配線端子の外れやゆるみがあれば主回路が開き、電動機は全く起動しません。現場で最初に確認する基本項目です。
不適切です。
過電流継電器は回路電流が過大になったときに動作します。断線は電流が流れない方向の故障であり、通常は過電流継電器の作動原因にはなりません。過電流継電器を動かす代表原因は短絡、過負荷、拘束、単相運転時の残相過電流などです。
適切です。
集電子やブラシの摩耗、ばね圧不足、接触面の汚れは接触抵抗を増やし、スパークが激しくなります。早期の交換や調整が必要です。
適切です。
唸り音のみで回らない症状は、負荷が大きすぎて始動トルクを上回れない場合に典型的です。ほかに電源電圧低下や単相運転でも同様の症状が出ます。
適切です。
起動後に回転が上がらないとき、大きな電圧降下があると電動機の発生トルクが不足し、速度が伸びません。給電容量や配線の太さ、接触抵抗の点検が必要です。
以下の関係性を覚えておくと試験や実務でも役立ちます。
・起動しない=端子外れや主回路開放
・火花が激しい=集電装置の摩耗や接触不良
・回転が伸びない=電圧降下
・唸って不始動=負荷過大や単相運転
過電流継電器は「電流が多いときに動く」装置であり、断線は原理的に合致しません。
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