あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午前 問32

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午前 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

上位ホルモンによる階層支配を受けるのはどれか。
  • アドレナリン
  • サイロキシン
  • カルシトニン
  • オキシトシン

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この過去問の解説 (3件)

01

内分泌の中枢は、視床下部にあります。

しかし視床下部では、全身に分泌する機能はないので、ホルモンを放出させるための放出ホルモンが、視床下部の下の、下垂体前葉へ、分泌されます。

そうすると、下垂体前葉から、内分泌腺へむけて、ホルモンが分泌されます。

各ホルモンの指令を受けた、各内分泌腺は、それぞれの標的細胞へ働きかけるという流れとなっていて、これが、フィードバックです。

・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン→甲状腺刺激ホルモン→甲状腺ホルモン(トリヨードサイロニン、サイロキシン)

・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン→副腎皮質刺激ホルモン→コルチゾール、副腎アンドロゲン、アルドステロン

・性腺刺激ホルモン放出ホルモン→卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン→卵巣(エストロゲン、プロゲステロン)精巣(テストステロン)

・成長ホルモン放出ホルモン、成長ホルモン抑制ホルモン→成長ホルモン→全身

・プロラクチン放出ホルモン、プロラクチン抑制ホルモン→プロラクチン→乳腺

太字が、下垂体前葉から分泌されるホルモンです。

これらのホルモンが、階層支配を受けているホルモンとなります。

選択肢1. アドレナリン

副腎髄質ホルモンになります。

選択肢2. サイロキシン

視床下部からの甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン→下垂体前葉の甲状腺刺激ホルモン→甲状腺ホルモンの中の、サイロキシンです。

選択肢3. カルシトニン

カルシトニンは、甲状腺濾胞細胞から分泌されるホルモンです。

選択肢4. オキシトシン

オキシトシンに関しては、視床下部で産生されて、直で、下垂体後葉まで運ばれて、そのまま分泌されます。したがって、階層支配という点では、異なります。

放出ホルモンや、刺激ホルモンがないためです。

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02

1.アドレナリン
副腎髄質ホルモンです。
心拍出量増加、血糖値上昇の働きがあります。

2.サイロキシン
甲状腺ホルモン:基礎代謝の亢進

下垂体の甲状腺刺激ホルモン

視床下部の甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン

の階層支配を受けます。

3.カルシトニン
甲状腺の傍濾胞細胞から分泌され、
血漿中のCa濃度を低下させます。

4.オキシトシン
下垂体後葉ホルモン(=視床下部神経分泌物質)です。
子宮筋収縮、乳汁の排出促進の作用があります。

参考になった数1

03

1.アドレナリンは副腎髄質から分泌されるホルモンです。

2.サイロキシンは甲状腺ホルモンの1つで、上位ホルモンの1つである下垂体のTRH(甲状腺刺激ホルモン)に支配されています。

3.カルシトニンは甲状腺濾胞傍細胞から分泌されるホルモンです。

4.オキシトシンは上位ホルモンの1つである視床下部で産生されて、下垂体後葉ホルモンに蓄積されます。

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