あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午前 問54

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午前 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

空気嚥下症に対する心窩部の聴診・打診で増強するのはどれか。
  • 清音
  • 濁音
  • グル音
  • 鼓音

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この過去問の解説 (4件)

01

腹部の聴診や打診では臓器の位置や大きさの確認、腹水、ガスや便の貯留などがわかります。

空気嚥下症では無意識のうちに大量の空気を飲むことで胃腸に溜まった空気から腹部膨満感、げっぷ、放屁などの症状がでます。

選択肢1. 清音

正常肺野を叩打した時に聞かれる音です。

選択肢2. 濁音

肝臓など叩打した時に聞かれる音です。

選択肢3. グル音

腸の蠕動音として聞かれる音です。

選択肢4. 鼓音

正解です。

胃腸内の空気が増量、貯留することで鼓音が増強します。

空気嚥下症では胃腸内の空気が増量するので心窩部に鼓音が発現、増強します。

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02

聴診・打診は試験によく出ます。覚え方としては、実際に自分や相手に行い、納得しながら覚えるといいでしょう。

選択肢1. 清音

清音がみられるのは、正常な肺野です。

選択肢2. 濁音

濁音がみられるのは、肺炎、胸膜炎、胸水貯留、結核などです。

選択肢3. グル音

グル音は腸の蠕動音です。

選択肢4. 鼓音

鼓音がみられるのは、空気嚥下症の他に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気胸などです。

まとめ

この選択肢にはありませんでしたが、過共鳴音は肺気腫、気胸でみられます。

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03

正答 4

鼓音とは、胃・腸管などのような閉ざされた嚢状の中に空気がある場所を叩打した時に聞かれます。

問いの空気嚥下症は
まさに胃腸に空気が溜まった状態になります。

1 . 清音
正常な肺野を叩打した時に聞かれます。

2 . 濁音
心臓、肝臓など含気量の少ない場所を叩打した時に聞かれます。

3 . グル音
腸の蠕動音です。

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04

正解は4です。

空気嚥下症とは、若年者に多く、無意識に大量の空気を飲み込んでしまい、頻回のげっぷ、腹部膨満感、放屁などの症状を呈します。

4:鼓音は、胃腸内の空気が増量、貯留により鼓音が増強します。
空気嚥下症では、心窩部の鼓音が増強するため、正解です。

よって、1:清音、2:濁音、3:グル音は、誤りです。

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