あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問8

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

脳卒中片麻痺の特徴的な異常歩行はどれか。
  • 分回し歩行
  • あひる歩行
  • 小刻み歩行
  • 墜落性跛行

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この過去問の解説 (3件)

01

脳卒中後は、

筋力低下や筋緊張の変化などがみられ、

歩行のパターンも変化します。

選択肢1. 分回し歩行

分回し歩行とは、

足を内側から外側へ弧を描くようにする歩き方です。

脳卒中片麻痺の場合、

麻痺側の足の筋力低下などが要因で生じますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. あひる歩行

あひる歩行は、

腰殿部の筋力低下により骨盤が傾くため、

歩行時に体が左右に揺れるものです。

筋ジストロフィーなどの際にみられます。

選択肢3. 小刻み歩行

小刻み歩行は、

すり足で歩幅が狭くなる歩行です。

パーキンソン病などの際にみられます。

選択肢4. 墜落性跛行

墜落性跛行は、

筋力低下があったり、片足の長さが異なったりするために、

歩行時、墜落するように骨盤が傾いてしまうものです。

変形性股関節症などの際にみられます。

まとめ

麻痺などの障害により、

異常歩行がみられる場合があります。

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02

正解は、1です。

脳卒中片麻痺とは、一側性にみられる上下肢の運動麻痺のことです。

1:分回し歩行とは、下肢が伸展し、尖足により地面に引っかかるので、避けるために、足を外方へ円を描くようにして前進する歩行のことです。
脳卒中後の片麻痺などでみられるので正解です。

2:あひる歩行(動揺性歩行)とは、上体、肩を左右に揺すりながら歩きます。
脊椎の前彎症を伴い、腰を突き出すように歩きます。多発筋炎や各種筋ジストロフィーなどでみられます。

3:小刻み歩行とは、頭と上体を前屈し、ちょこちょこと小刻みに歩きます。
パーキンソン病で、みられる歩行です。

4:墜落性跛行は、硬性墜下性跛行と軟性墜下性跛行があります。
硬性墜下性跛行は、脚長差による歩行異常です。原因は、下肢の切断や骨自体が短くなっている場合などがあります。
軟性墜落性跛行は、変形性股関節症などにより生じる歩行です。

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03

正答 1

1.分回し歩行
下肢を外側から前方に分回すように円を描いて歩行します。
(脳卒中片麻痺など)

2 .あひる歩行(動揺性歩行)
骨盤が非荷重側へ傾斜、体幹を左右にゆすって歩きます。
(多発筋炎、筋ジストロフィーなど)

3 .小刻み歩行(パーキンソン歩行)
膝を曲げ前屈姿勢で小刻みに歩きます。
(パーキンソン病)

4 .墜落性跛行
立脚相で上体が外側方に傾く歩行です。
・硬性墜下性跛行:片脚の短縮
・弾性墜下性跛行:先天性股関節脱臼,内反股,中殿筋麻痺など

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