あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回（2016年）
午後 問46

患者の病証で腹部にガスがたまりやすく便秘と下痢の繰り返しは脾胃の病証、
ストレスが増えるは肝の病証が考えられます。
足の太陰脾経と足の厥陰肝経が最適な組み合わせの取穴になります。

その他の組み合わせは下記の通りです。
１．手の太陰肺経と手の厥陰心包経
２．手の陽明大腸経と足の陽明胃経
３．手の少陰心経と足の少陰腎経

腹部にガスがたまりやすく、

便秘と下痢を繰り返すとのことから、

脾の病証が考えられます。

また、ストレスが増えると症状が増悪するとのことから、

肝気が停滞していることが考えられます。

内科受診をしても気質的な疾患がないことも

確認されています。

「腹部にガスがたまりやすい。便秘と下痢を繰り返すようになる。」という症状から、『脾の症状』が現れている事が解ります。

「仕事のストレスで増悪する。」という事を考慮しますと、肝鬱の増進によって脾の症状が強く現れていると言え、対象となる経脈は『脾経』と『肝経』の組み合わせになります。

1　手の太陰経は【肺経】、手の厥陰経は【心包経】です。

2　手の陽明経は【大腸経】、足の陽明経は【胃経】です。

3　手の少陰経は【心経】、足の少陰経は【腎経】です

4　足の太陰経は【脾経】、 足の厥陰経は【肝経】となり、正答となります。

診断と経脈の関連が発想できるようになることは、臨床においても重要となってきます。