あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問58

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

女性に多い疾患はどれか。
  • ペルテス病
  • 先天性内反足
  • 特発性側弯症
  • キーンベック病

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この過去問の解説 (3件)

01

女性に多い疾患は自己免疫疾患が多い傾向にあります。

全身性エリテマトーデス(1:9)

関節リウマチ(1:2)

全身性硬化症(1:8)

多発筋炎・皮膚筋炎(1:2)

シェーグレン症候群(1:13,7)

原発性胆汁性肝硬変(1:9)

バセドウ病(1:4)

橋本病 (1:20)

*左が男性

ペルテス病

大腿骨骨頭部の骨端症(骨頭の血流が悪くなり壊死する)。

2〜10 歳(特に好発年齢は4〜7歳)の男の子(女児の約5倍の発生率)に多い。

症状は跛行と軽い疼痛から始まり同時に内外旋制限。

先天性内反足

足が内反・内転・尖足状態で出生する疾患。

男児2:女児1の割合。

キーンベック病

月状骨の無腐性骨壊死。働き盛りの手首を使う仕事をする人に多い。

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02

疾患によっては性差があり、好発年齢も異なります。

選択肢1. ペルテス病

ペルテス病は小児期において大腿骨近位子端部に阻血性壊死が生じる疾患であり、男児に多いです。形態異常を伴って修復した場合、将来的に変形性股関節症を発症するリスクが高くなります。

選択肢2. 先天性内反足

先天性内反足は、足部がゴルフクラブの様な形状に変形する先天性疾患で、男児に多いです。

選択肢3. 特発性側弯症

特発性側弯症とは、原因不明の側弯症で思春期の女性に好発します。なので、これが正解であると考えられます。肩の高さ・肩甲骨の突出・ウエストラインなどが非対称となり、進行すると腰痛、神経症状、呼吸機能の障害を起こすことがあります。

選択肢4. キーンベック病

キーンベック病は月状骨の無腐性骨壊死で、血行障害により骨壊死をきたします。10~50歳代の男性で、大工や手をよく使う人に好発します。

まとめ

疾病ごとに性差、年齢などの特徴を押さえておきましょう。

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03

側弯症の原因疾病については、原因不明である突発性が79%、先天性が10%、脳性麻痺やポリオ、脊髄空洞症などの神経原性2%、神経線維腫症が2%、マルファン症候群が1%となっています。
最も多くをしめる突発性側弯症の大半は思春期側弯症で女性が80%を占めます。

1.ペルテス病
  大腿骨近位骨端核の骨端症。男児(6〜8歳)に多く見られる疾患で何らからの原因で大腿骨頭への血行障害がおき、骨頭壊死が生じます。

2.先天性内反足
  先天性内反足は男児2:女児1の割合で男児に多くみられます。
  内反足は先天性のほかに、外傷、痙性麻痺、弛緩性麻痺、二分脊椎などでみられます。

4.キーンベック病
  キーンベック病とは手関節に位置する月状骨が血行不良により壊死する疾患です。
  原因は不明ですが、働き盛りの若い男性で大工や、手関節を多く使用する職業に多い傾向にあります。

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